第24特別戦術飛行隊(24STS)|米空軍最強の特殊作戦部隊

第24特別戦術飛行隊(24STS)|米空軍最強の特殊作戦部隊
Photo by US airforce

米軍特殊部隊というと海軍のネイビーシールズや陸軍のデルタフォース、グリーンベレーにフォーカスされがちですが、空軍にも特殊作戦コマンド(AFSOC)はあります。むしろ現代の特殊作戦において空からの支援は必要不可欠であり、AFSOCの支援なしで作戦は成功できません。そんなAFSOCの中でチーム6 DEVGRU、デルタと同じTier1の特別ミッションユニット(SMU)に分類されているのが第24特別戦術飛行隊(24STS)です。

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24STSとは

第24特別戦術飛行隊(24STS)|米空軍最強の特殊作戦部隊
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アメリカ空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)に所属し、正式名は「24th Special Tactics Squadron」 、略して”24STS”と呼ばれます。空軍特殊作戦コマンドに割り当てられた4つの空軍特殊作戦航空団の1つである第24特殊作戦航空団傘下の部隊で本部はノースカロライナ州のポーフィールドにあります。Tier1の特別ミッションユニット(SMU)に分類されるため、アメリカ特殊作戦軍(SOCOM)内の統合特殊作戦コマンド(JSOC)直下で指令を受け任務を遂行します。

彼らは基本、戦闘員ではなく航空管制官です。戦闘地域及び敵支配地域に展開し、敵に探知されないよう特別偵察を行い、攻撃区域又は飛行区域を設定するとともに、航空交通管制、航空射撃支援の指揮、管制及び通信並びに前方航空管制を行います。

DEVGRU、デルタと同じ戦闘力をもつ航空管制官

第24特別戦術飛行隊(24STS)|米空軍最強の特殊作戦部隊
Photo by Senior Airman Ryan Conroy

Tier1である彼らはチーム6 DEVGRU、デルタフォース等に同行し、もっとも危険なエリアに潜入、必要に応じて航空支援の指示と調整することが多くなります。同行する彼らの足を引っ張るわけにはいかないので、24STSの隊員は航空管制官でありながら、DEVGRU、デルタと同じ戦闘スキルを習得しており、直接行動、対テロ、反乱鎮圧、人質救出、特殊偵察などの特殊作戦を遂行する訓練も受けています。

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24STSには最精鋭の訓練を受けた経験豊富な要員がおり、近接航空支援を指揮する統合末端攻撃統制官(JTAC)の資格を有する者、戦闘医療にも長けた者がいます。他の特殊部隊は24STSが同行する際は、独自のJTACや衛生兵を持たず、24STS隊員に頼ることも多いとされています。総合的なスキルにおいてはDEVGRUやデルタよりも高いかもしれません。

部隊構成

24STSは特殊戦術士官、パラレスキュー(PJ)、戦闘管制官(CCT)、特殊偵察員、戦術航空管制隊(TACP)などからなります。PJは主に救出、医療を任務とした衛生兵の資格を持つ隊員です。CCTは主に他の特殊部隊と行動を共にし、作戦地域にて航空支援や航空機の侵入ルート、着陸地点など設定する任をうけます。そんなCCTのモットーは「First There(最初にそこに)」であり、これは、他の部隊が後に続く道を先導することを意味し、敵の背後で最も危険な任務を引き受けるという戦闘管制官のコミットメントを再確認するものです。そんなCCTなるための訓練はもっとも過酷とされ、2年間に及ぶ訓練の脱落率は95%になります。2001年に対テロ戦争が始まって以来、20人の24STS隊員が戦闘に参加、7つの空軍十字勲章が授与されましたが、その内5つはCCT隊員が授与しています。

近接航空支援を指示しグリーンベレーを救った戦闘管制官に空軍十字勲章が授与

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https://www.afsoc.af.mil/About-Us/Fact-Sheets/Display/Article/877959/24th-special-operations-wing/

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