LCAC-1エア・クッション型揚陸艇同士が衝突して35人が怪我

LCAC-1エア・クッション型揚陸艇同士が衝突して35人が怪我
US marine

アメリカ海兵隊は2日、フロリダ州ジャクソンビル沖で、ワスプ級強襲揚陸艦USSワスプ(LHD-1)とサン・アントニオ級ドック型揚陸艦USSニューヨーク(LPD-21)の2隻の揚陸艦に搭載されていた2隻のLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇(LCAC:エルキャック)が衝突する事故が発生した事を発表した。

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強襲揚陸艦ワスプとドック型揚陸艦ニューヨークなどから成る米海軍のワスプ両用即応群(ARG)は1日金曜、第24海兵遠征部隊(MEU)を乗艦させて、フロリダ州ジャクソンビル沖で行われた総合訓練部​​隊演習(COMPTUEX)に参加。事故はそこでの夜間訓練中に起きた。ワスプとニューヨークからそれぞれ、海兵隊員を乗せたLCAC-1級エア・クッション型揚陸艇が発艦、この2隻の間で衝突事故が発生。2隻のLCACには船員18名と海兵隊員20名の計38名が乗っており、その内、35名が負傷した。多くは軽傷で30名が艦隊の医療部隊によって治療を受けたが、船員5人はさらなる治療のためサバンナ記念大学医療センターに医療搬送された。内4名は翌日に隊員し原隊復帰したが、1名は入院した。また、LCAC-1も自力で母艦に戻っている。事故原因は現在調査中。

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LCAC(エルキャック)はLanding Craft Air Cushionの略で、船底にエアクッションを用い、空気の力によって浮き上がるホバークラフト。後方の巨大なプロペラエンジンの推進力で水上を移動し、そのまま、砂浜に上陸でき、海岸線の陸上も移動できる水陸両用艇。 LCAC-1級は戦車も搭載可能な最大60トンの積載能力を有しており、フル装備の海兵隊員で最大180名、エイブラムス戦車であれば1輌が搭載できる。速度は空荷で100km/hを超え、全荷重でも74km/hという高速で移動する。もし、このスピードで2隻が衝突したのであれば、かなりの衝撃になる。LCAC-1級は海上自衛隊でも採用されており、これまでに6隻が配備さ、主におおすみ型輸送艦の搭載を目的に同艦のウェルドックに収納されている。

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