26日木曜、J-20S戦闘機と随伴する謎のダブルデルタ翼機の映像が中国のSNS上で拡散した。そのシルエットから「中国が開発中の第6世代戦闘機では?」とSNS上では議論が広がっている。
⚠️ 𝐁𝐫𝐞𝐚𝐤𝐢𝐧𝐠 𝐍𝐞𝐰𝐬 ⚠️
— Iran Spectator (@IranSpec) December 26, 2024
🇨🇳 | New Footage of China’s 6th-Gen Fighter Jet, Nicknamed (White Emperor)…
China has officially surpassed the United States… pic.twitter.com/6C3sPYph4A
2024年12月26日、中国で飛行する全翼機の映像や画像がSNS上で出回り始めた。ネット上ではこれが中国が開発中の第6世代戦闘機なのではないかと議論がわいている。というのも、目撃された機体は中国の航空機メーカーである成都航空工業公司 (CAC)の機体とされているが、同社は2022年11月に開催されていた航空ショー「 珠海航展( 中国国際航空宇宙博覧会)」で中国版の第6世代戦闘機のコンセプト(下画像)を公開しており、目撃された機体のシルエットがそれと酷似しているからだ。米国が開発中の第6世代戦闘機NGAD(Next Generation Air Dominance)に対抗したものとされ、機体デザインはNGADと同じ尾翼を持たないダブルデルタ翼機。目撃された機体の全体像は確認できていないが、尾翼はないように見える。
from Twitter中国で開催されていた航空ショー「珠海航展(中国国際航空宇宙博覧会)」で中国版の第6世代戦闘機のコンセプトが公開された。尾翼を持たないその機体デザインはアメリカが開発する第6世代戦闘機NGADに似ており、先行[…]
第6世代戦闘機で開発をリードするアメリカが本開発を開始したのは2022年6月だが、2020年9月には既にプロトタイプが完成し、飛行に成功したこと発表している。就役は2030年代を予定している。中国も第6世代の就役を目指しているのは2035年とされており、プロトタイプ機の飛行があってもおかしくはない。
Clearest view of China's second 6th gen fighter design, this one is designed by SAC.
— Zhao DaShuai 东北进修🇨🇳 (@zhao_dashuai) December 26, 2024
It's smaller with a 2 engine set up, it's also a tailless flying wing design, albeit more conventional compared to the CAC's 3 engine design.
From the looks of it, this SAC design is more… pic.twitter.com/tqUQYRD01s
また、同じタイミングで可変尾翼の後退翼機の飛行映像もSNS上に公開されている。これは別の航空機メーカー瀋陽飛機工業集団の機体とされている。成都航空工業公司と中国航空工業集団も中国人民軍に軍用機を提供する国営軍事会社「中国航空工業集団(AVIC)」の傘下だ。
GJ-11無人機
Un passage dans un reportage de CCTV-7 montre la possible collaboration entre un J-20 biplace et des #drones GJ-11 à faible observabilité.
— East Pendulum (@HenriKenhmann) October 12, 2022
La représentativité est à confirmer. pic.twitter.com/9Xy8Q8KQOO
今回、成都航空工業公司のダブルデルタ翼機にはJ-20戦闘機が随伴しているが、随伴しているのは複座仕様のJ-20Sとされている。J-20Sは世界初の複座型第5世代ステルス戦闘機として、今年の珠海航展で初めて公開された。2人乗りにする事で後部座席のパイロットが随伴する無人機、いわゆるウィングマンの運用を行う事を念頭においているとされる。中国は過去にJ-20Sが3機のステルス無人機GJ-11を伴い飛行するアニメーションを公開している。GJ-11はこれまで、それらしきモックアップは公開されいるが、まだ開発段階であり、必ずしも、公開されている形状ではないとされる。そのため、第6世代戦闘機ではなく、ステルス無人機の可能性もある。