女性にも徴兵制がある9カ国

Photo swedish armed force

現在、世界のおよそ3分の1、約60カ国が徴兵制を敷いているとされている。軍というのは昔から男社会であり、戦争は男の役目であり、徴兵の対象となるのは男性が基本だ。しかし、世界には女性も徴兵の対象として兵役を課している国がいくつかある。男女ともに徴兵制を敷く9カ国を紹介する。

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イスラエル

Photo IDF

これまで5度の大規模な戦争を経験し、今でもパレスチナとの紛争に隣国のシリア、レバノンとは小競り合いが続き、中東諸国からは敵対視され、1948年の建国から緊張状態が続くイスラエルはイスラエル在住のユダヤ人(ユダヤ教徒)と、イスラム教ドゥルーズ派の教徒の男女ほぼ全員に強制に近い兵役義務を課している(キリスト教徒とイスラム教徒は対象外)。18歳から男性は3年間、女性は2年間、兵役に従事する。前線や戦闘行為は男性が務め、女性は基本、後方支援が主になるが、エジプト国境を守る南部軍のカラカル大隊は編制の7割が女性が占めており、過去には戦闘行為にも加わっている。

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ノルウェー

Photo Norwegian Army

男女平等の先進国であるノルウェーはこれまで6代の国防大臣のうち4人を女性が務め、志願兵だけで女性が1割を超え、女性パイロットや女性艦長、2014年には世界最初の女性だけの特殊部隊”Jegertroppen(ジュガートロペン)”を創設するなど軍の女性進出が進んでる。徴兵においても男女平等を適用し、2015年から女性にも1年間の兵役を課し、徴兵数の3分の1を女性が占めている。しかし、男女共同の部屋など行き過ぎた男女平等などが問題視された過去もある。現在、部屋は男女別になっている。

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スウェーデン

Photo swedish armed force

ノルウェーと同じく男女平等の先進国であるスウェーデンは2010年に徴兵制度を廃止するも、志願兵と義勇兵では求める兵力を確保できず、2018年より徴兵制を復活、以前、徴兵は男性のみだだったが復活後の制度では女性も対象として追加された。毎年、18歳の13,000人の若者が呼ばれ、内4,000人が徴集されて1年間の兵役に従事する。このうち何割が女性なのかは不明だがスウェーデン軍、約20,000人のうち84%が男性、16%が女性になる。

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北朝鮮

社会主義、全体主義のもと全国民武装化を進める北朝鮮では高級中学(高校)を卒業後、原則として男性は10年、女性は7年の兵役を科される。かつては13年と8年でこれでも短縮されたのだが各国の徴兵期間の平均1~3年と比較すると非常に長い。女性はかつては志願制だったが近年義務化されたらしい。軍内では女性らしい扱いをされることがほとんど無く、強姦など日常茶飯事だという脱北者の証言もある。

モロッコ

Photo Royal Moroccan Armed Forces

2006年に廃止した徴兵制度を2018年に復活させることを決定。2019年から19~25歳の男女に1年間の兵役が課せられている。しかし、徴兵といいながらも、初年度には男性12万人、女性1.3万が自発的に徴兵に申し込んでいる。というのも、モロッコの若者の失業率は20~30%と高く、失業にあえぐ若者達がこぞって参加したと思われる。失業率の高さから国に不満を抱く者も多く、国にとっても若者を抗議運動から遠ざけ、愛国心を高めることにも繋がっている。

エリトリア

アフリカの角と呼ばれるアフリカ大陸北東部にある国エリトリア。30年に及ぶ武力闘争の末、1993年にエチオピアから独立。この時、武装闘争に加わった人員の3分の1以上を女性が占めていた。政権は独立後も続くエチオピアとの紛争状態を理由に高校を卒業した男女を18カ月の兵役に就かせた。これはエチオピアとの紛争が終わった2000年以降も続いており、兵役を拒否するために国を出る者が後を絶たない。軍の4分の1が女性とされるが性的虐待が問題視されている

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モザンビーク

東アフリカの東南に位置するモザンビーク。1975年の独立以降、徴兵制が布かれ、最初は男性のみだったが、2009年に男性のみは違憲だとされ、新法改正後、女性にも拡大され、現在、18歳から35歳の男女に2年間の兵役が課せられている。

マリ

西アフリカの内陸国マリ。2014年5月に起きた分離独立を唱えるトゥアレグ族とマリ軍との衝突の後に、政府は18歳から35歳の男女に強制的な国家奉仕(徴兵)を導入すると発表。2014年から2年間の兵役が義務付けられている。

ベナン

西アフリカに位置するベナン。高校を卒業した18歳の男女に兵役義務があり、男性は18カ月。女性は12カ月の兵役が課せられる。

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