黒海艦隊の上陸用舟艇が味方が設置した機雷に接触して沈む

フレンドリーファイア?黒海艦隊の上陸用舟艇が自軍が設置した機雷に接触して沈む

6月30日、ロシア海軍黒海艦隊のオンダトラ級(Project 1176 Akula)上陸用舟艇がマリウポリ沖で誤って機雷に接触して沈没したと複数のメディアが報じました。おりしも、沈没したこの日はズミイヌイ島(スネーク島)からロシア軍が撤退した日になります。

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自分たちで設置した機雷に接触して沈没

オデーサ地域軍スポークスマンのセルゲイ・ブラチュクは、ロシア海軍船体番号「D-106」オンダトラ級上陸用舟艇がウクライナ南東部のマリウポリ沖で機雷に接触して、その場で沈没、3人のロシア人船員が死亡した発表しました。マリウポリ市長の顧問であるペトロ・アンドリュシチェンコ氏もテレグラムで6月30日に黒海艦隊の上陸用舟艇がマリウポリ沖の機雷によって破壊された述べました。注目すべきはこの機雷がどちらの軍のものかということです。マリウポリが面する黒海のアゾフ海は西にクリミア、西と対岸はロシア領に囲まれており、ロシア海軍が掌握しています。ウクライナ軍が機雷を設置できるのは海岸線だけで沖合には設置できません。さらにロシア軍はマリウポリ占領後、海岸線に設置された機雷は完全に除去したとして、5月にマリウポリ港の操業を開始していました。このことから、上陸用舟艇が接触した沖合の機雷はロシア軍自身が設置した機雷であると推察されて、自分たちで設置した機雷に触れて沈没したというのが大方の見立てです。

オンダトラ級(Project 1176 Akula)とは

オンダトラ級(Project 1176 Akula)上陸用舟艇は1970年代のソ連時代から運用されている舟で、D-106は2009年に建造された同級では最も新しい舟です。舟にはT-72主力戦車1両、または最大50トンの貨物、または22人の兵士を載せて610〜930 kmの距離を運ぶことができます。喫水が浅く、上陸作戦、沿岸域の任務に適しています。
黒海艦隊は3隻の上陸用舟艇を所有していましたが、セルナ級2隻をズミイヌイ島で撃沈されており、これで3隻全てを失ったことになります。島に物資や兵器を運ぶ船が無くなったことが、撤退の理由ではとも噂されています。

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Source

https://www.thesun.co.uk/news/19071966/russia-sinks-its-own-warship-with-sea-mine/

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