イギリス国防省の諜報部門は、ロシア軍の死傷者数が過去6週間で急増し、1日平均900人を超え、昨年2022年10月から2023年3月まで激戦が繰り広げられた「バフムートの戦い」の期間の死傷者数を上回ったと発表した。
Latest Defence Intelligence update on the situation in Ukraine – 27 November 2023.
— Ministry of Defence 🇬🇧 (@DefenceHQ) November 27, 2023
Find out more about Defence Intelligence's use of language: https://t.co/La7njOX8O7
🇺🇦 #StandWithUkraine 🇺🇦 pic.twitter.com/YZmSKSpvsj
ウクライナ参謀本部の報告によれば、2023年11月を通じてロシア軍兵士の死傷者は1日平均931人となっている。これまで報告されていたロシアの死傷者数が最も多かった月は2023年3月で、ロシア軍によるバフムート攻撃の最盛期で、1日平均776人の死傷者が出ていると報告されていた。現状、それを大幅に上回っている。この数は確証できるものではないが、死者と負傷者の両方を含む合計として考えると、その数字はもっともらしいものであると英諜報部は述べている。
South Avdiivka
— PStyleOne1 (@PStyle0ne1) November 27, 2023
Vodyane, the Russian offensive was largely defeated pic.twitter.com/gKmvP3Cxti
分析によると、現在のロシア兵の死傷者の多くは主にウクライナ東部の激戦地「アヴディフカの戦い」で発生している。ロシアは一方的に併合を宣言したウクライナ東部ドネツク州を完全に掌握すべく、同州の要衝であるアヴディフカに10月から猛攻撃を仕掛けている。ロシア軍は市の北、東、南を包囲しているが、ウクライナ軍はここに強固な要塞を構え、防御側にあることもありウクライナ軍が優位な立場にある。また、この地は遮蔽物も少なく、攻めるロシア軍は無防備な状態で砲撃にさらされている。ロシア軍はアヴディフカでもバフムートの戦いの時と同様、人海戦術による無謀な突撃を繰り返しているとされ、それが死傷者が増える原因となっている。