AIが人間の操縦するF-16戦闘機にドッグファイトで完璧に勝利する

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©DARPA

アメリカ国防高等研究計画局(DARPA)が開催した戦闘機の模擬ドッグファイトでヘロン・システムズによって開発されたAIが米空軍のパイロットが操縦するF-16戦闘機に勝利した。しかも、そのスコアは5対0と人間側は一発もヒットさせることなく完膚なきまでに敗れる結果となった。

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AIによるドッグファイトトーナメント

このドッグファイトは戦闘機同士の空中戦をシミュレートできる人工知能 (AI) エージェントを開発した8つのAIチームが参加して行われた。昨年の11月にAI同士によるファーストラウンドが開催され、今年の1月にセカンドラウンド、そして勝ち上がった2チームによって先日8月18日~20日にかけて最終ラウンド開催された。

勝ち残ったのは軍需企業世界最大手のロッキード・マーティン社と少数の社員しかいない小さな会社ヘロン・システムズ社。ロッキードはF-22、F-35といった米軍最新鋭の戦闘機を開発製造する会社であり、絶対に負けられない戦いであったが、敗れてしまい、ヘロン社がAIのチャンピオンとなった。

そして、次に対戦が組まれたのが、ヘロン社のAIと空軍のパイロットが操縦するF-16戦闘機(写真上)。もちろん実機ではなくシミュレーション上で行われた。F-16を操縦したのは「Banger」という名のコールサインで呼ばれるパイロットで、素性は明らかにされていないが映画トップガンで有名なアメリカ海軍戦闘機兵器学校の卒業生だ。ドッグファイトは第二次大戦時のような機銃を使った古典的なスタイルでミサイルといった誘導弾は使用しない。現代の戦闘にはそぐわない戦いかただったが、5度の対戦で人間側はAIに一発も当てることなく撃墜されてしまう。

テラス、スペースX社のイーロンマスクは以前、米国の最新鋭戦闘機F-35は自律型ドローンに勝てないと述べており、今回の結果はそれを示したことになる。

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AIと人間の共存

人間側が完全に敗北する結果に終わったが、今回のAIによるドッグファイトはDARPAのAir Combat Evolution (ACE) プログラムのリスク軽減のために設計されたもので、人間とAIのパイロットが戦闘機の操縦操作を共有してミスの可能性を最大限に軽減する方法を具体化するものだった。ドッグファイトにおいてはAIが人間より優秀であることを示した結果になったが、DARPAの関係者はパイロットが戦闘中に人工知能に操縦桿を渡すにはまだ、長い道のりがあると語っている。

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https://breakingdefense.com/2020/08/ai-slays-top-f-16-pilot-in-darpa-dogfight-simulation/

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