ロシアの銃器メーカー「カラシニコフ社」が自社製品であるAKシリーズの「AK-74M」の連続射撃による耐久テストの動画をYoutubeの公式チャンネル「Калашников (カラシニコフ)」で公開した。
世界一タフと言われるAK
ロシアのカラシニコフAKといえば、 構造の単純さと暑さ寒さの厳しい気候条件でも壊れない頑丈さを兼ね備えている。水中に落としても、泥まみれにしても、長い間メンテナンスしなくても、撃つことができることで有名な銃になる。今回テストするAK-74MはAK-47の後継として、1974年に採用されたAK-74の近代化改修版になり、 1991年に採用されたロシア軍の主力小銃になる。
連続射撃テスト
今回のテストでは2014年に製造されたAK-74Mと26個のマガジンが用意された。マガジンは30発入りになるので弾丸の総数は840発になる。これをフルオートでマガジンを交換しながら連続射撃していく。
テストを行う射手は万が一に備え、防弾ベストにフルフェイスゴーグル、耐熱グローブを着用して行う。
0~60発
60発撃った当たりで硝煙のような煙が銃身部分から出てきますが、特に問題はなく、正常に動いている。
180発
ロシア防衛省の要件によると、AKライフルはノンストップフルオートモードで180発に耐えなければならない。この時点でライフルに異常はなく、要件を満たしていることが分かる。
360発
要件の倍となる弾数になる。この時点でフルオート射撃は問題ないが、発射速度にはバラツキが出てきて、ライフル全体が高温になってくる。
480発
ライフルのフロント部分から大量の煙が出てくる。
570発
19個目のマガジンチェンジ後のチャージングハンドルが引っ掛かって初弾がなかなか装填されなく、力ずくなんとか装填。内部パーツが変形しているのかもしれない。
587発
587発目でとうとう射撃自体が止まってしまう。ハンドガードのプラスチックパーツの部分からは火が出てパーツも溶けてしまう。
その後、ライフルの状態を確認すると銃身も熱によって変形、自重したのか、下に若干、垂れ下がるように曲がっている。分解して内部パーツも確認していく。
カラシニコフAK-74Mの丈夫さは無事、証明され、要件の180発どころか、3倍以上の570発は連続射撃が可能なことを証明した。