アメリカのスタートアップ企業Biofire Technologiesは4月13日、、指紋と顔の生体認証を使用して、認識されたユーザーのみが発砲できるようにする9 mm拳銃「Biofire Smart Gun®」を発表しました。
SF映画やアニメなどで見る生体認証式の銃。認識承認されたユーザーのみしか使用できないため、他の者が銃を手に取ってトリガーを何度引いても発砲することができないといった描写を見たことある人もいるでしょう。そんな、空想の世界の物と思われていた銃が実現され、一般向けに販売されます。
Biofire Smart Gun
The countdown is over. The future is now. Welcome to the Biofire Smart Gun.#unlockBiofire #firearmsafety #futuretechnology pic.twitter.com/57JtjMBTs8
— Biofire (@BiofireUSA) April 13, 2023
家庭防衛用に設計されたBiofire Smart Gun(バイオファイア・スマートガン)は、外部の脅威から身を守りつつ、不正アクセスや悪用、イタズラを防ぐことができる画期的なスマートガンます。認証から射撃までの一連の動作はシームレスに行われ、許可されたユーザーだけが銃を手に取って発砲できます。バイオファイア・スマートガンは、市販される世界で最初、唯一の生体認証銃器です。
バイオファイア・スマートガンは他の高品質な銃器と同じように射撃できますが、同時に未来を手に持っているようにも感じます。銃は指紋と3D顔認証と2つの生体認証で事前に登録されたユーザーを認識したうえで銃のロックを解除、発砲が可能になります。指紋の場合の認識時間は1秒ほどです。手袋やフェイス カバー装着時でも認識可能です。しばらく利用されないと自動的にロックされます。認識システムは内臓された充電式のリチウム電池で稼働、暗号化技術を使用して、違法な偽造や改変を防止しています。高度な認証システムにより、子供がイタズラに触って暴発したり、盗まれて犯罪に利用されることを防ぎます。
特に子供による銃の使用事故は深刻な問題です。アメリカの子供の主な死因の一つが銃によるものです。中には学校での銃の乱射といった痛ましい事件もありますが、子供が銃を使って相手を死傷させたり、自殺のために使用。そして、家にあった銃をいたずらに触って暴発するといった事故です。ある調査によると、子供の手の届かない場所に銃を管理していると信じているアメリカの親の子供の40%以上が、2時間以内に銃を手に入れることができると答えています。コロラド州の中高生の8人に1人は、10分以内に装填された銃器にアクセスできると述べています。アメリカでは何百万人もの子供たちが、装填された安全でない銃器がある家庭で暮らしています。
バイオファイアのアドバイザーで、元SEALチーム6のマイク・コーベット は、 「バイオファイア・スマートガンは、子供や犯罪者が使うことのできない質の高い家庭防衛用銃器を求めている本物の銃所有者のために特別に設計された」 と述べ、 「数年後には、家庭防衛用銃器を求めているアメリカの全世帯主がこのスマートガンを選ぶだろうと私は考えている」 と述べました。
バイオファイア・スマートガンの価格は1,499ドルで、日本円で約20万円程です。実際の販売は2024年からで、現在、149ドルのデポジットで予約受付中です。
[adcode]SF映画などで指紋や生体認識で銃の持ち主を認識しないと撃てない銃などを見たことはないだろうか。これであれば、最悪、敵に銃を奪われても使われることはなく、悪用されることもない。実はこのように持主を特定して銃の[…]