ロボット工学は日夜、恐ろしいスピードで進化しており、二足歩行ぐらいではもう驚かない時代だ。人工知能(AI)も搭載して、簡単なタスクなら人間と同じようにこなすこともできる。それは兵器の分野に及んでいる。今のところ兵器は人間が遠隔操作するロボットが主だ。しかし、ロボット兵士が近いうちに現れるのでは思わさせる衝撃の映像が公開された。
二足歩行のロボットは人間が拳銃を差し出すと手に取った。慎重に狙いを定めると3mぐらい先の的を見事に当てた。人間が態勢を崩そうと叩こうともバランスを保ち、倒れてしまっても、その状態から見事に的を射抜いて見せた。
その次は連続射撃、邪魔されながらも全て的に当てた。その次のショットガンは完全に体制を崩した状態で当てている。ショットガンのポンプアクションもできるようだ。
次は10mぐらいの距離から人間を的の近くに置いたシューティング。10mの距離からでも正確に的を射抜く。しかし、射線に人間が入ると撃つのを止める。「ロボット三原則」の”人を殺してはならない”を忠実に守っている。銃を自分に向ける人間に対してもロボットは決して発砲する事は無い。その後も様々なシチュエーションでの射撃が続き、人間顔負けのパフォーマンスを見せる。
BostonではなくBosstown
映像はいかがだったろうか?最後まで見れば、なんとなくこの映像が本当か嘘か分かると思う。「Bosstown Dynamics」のビデオについて知っている方もいるだろう……
そう、このビデオは本物ではない「フェイク」だ! そして、本家のロボット会社はソフトバンクグループの「Boston Dynamics」と名前になり、”Bosstown“と”Boston”で名前が違っている。
映っているのは本物のロボットの映像ではなく、人間の俳優の動きを使って動画を作成するモーションキャプチャーと、精巧なCG技術で作られている。しかし、とてもよくできていており、最後のコメディ調が無く、フェイクともも言われなければ信じてしまうほどでのクオリティだ。しかし、このような時代が来るかもしれないという警鐘かもしれない。