イギリス特殊部隊のSASとSBSは”ゲパード GM6 Lynx”ライフルを装備します

イギリス軍のSASとSBSは”ゲパード GM6 Lynx”ライフルを装備します
Photo Sero International

イギリス軍の特殊空挺部隊SASと特殊舟艇部隊SBSはヘリコプターを一発で撃墜できる威力を持つハンガリー製のアンチマテリアルライフル「Gepard GM6 Lynx(ゲパード GM6 リンクス)」を新しく取得しました。

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榴弾砲に例えられたゲパード

ハンガリー軍ゲパードM1
M1 Gepard(Photo ハンガリー軍)

ゲパードはハンガリー人民軍軍事技術研究所が開発したハンガリー製の対物ライフル・超長距離狙撃銃になります。1990年代から生産が始まったこの銃はハンガリー軍の正式狙撃銃として採用されます。開発されたのが冷戦時の1980年代でハンガリーがワルシャワ条約機構の一員だったこともあり、ゲパードは当初、ソ連基準の12.7x108mm弾仕様で開発されるも、ソ連崩壊後、輸出用としてNATO向けの12.7x99mm弾仕様も開発。1999年にハンガリーがNATOに加盟したこともあり、 口径を変換することで12.7x108mmと12.7x99mmと両方が使用できるモデルが開発されます。

12.7x99mm弾の場合、初速900m/sと同口径のバレットM82よりも約50m/s早く、その威力は一発でヘリコプターを撃墜できたことから、”榴弾砲”に例えられました。最初のモデルM1は単発のボルトアクション式でしたが、M2以降は半自動式も開発されます。現在、14.5×114mm弾仕様のM3などM6までのモデルが開発されています。ゲパードはNATOの間でも評判がよく、カナダやアメリカなどNATO軍の間でも採用されます。

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最新モデルGepard GM6 Lynx

現在、ハンガリーの「Sero International」で開発製造されているゲパードの最新モデル”GM6 Lynx”は空挺部隊でも携行できるよう短く、軽量化されたモデルになります。全長は最初のモデルから400mmほど短くなった1114mm、バレルは収納式で、収納した場合914mmに収まります。重量も7kgほど軽くなった10.5kg、マガジンを装填した戦闘重量は13kgになり、携行性、取り回しがよくなっていることもあり、SAS、SBSの運用要件を満たします。 バレル長が短くなったこともあり、初速は780m/sに下がっていますが、それでもアサルトライフルの5〜8倍の銃口エネルギーを生み出し、600~800mの範囲でヘリコプターを撃墜します。ブルパップ式、ロングリコイルの設計は反動を抑え、2~3発の連射でも精度の高い狙撃が可能です。有効射程は2km、最大射程は2.5kmになります。1挺あたり9000ポンド(135万円)するこのライフルをSASとSBS合わせて150挺を調達しています。GM6は既にシリアとイラクに展開している同部隊に配備されたという噂もあります

Gepard GM6 Lynx
Photo Sero International
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Source
https://www.thesun.co.uk/news/16246267/sas-powerful-rifle-gepard-gm6-lynx/
https://gm6lynx.com/

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