スイスの銃器メーカー”Brügger & Thomet(ブリュッガー&トーメ)”のアメリカ子会社である”B&T USA”はワンアクションで展開できる折り畳み式箱型9mmカービン銃「B&T BWC9」を発表しました。見た目やその動作はMAGPUL(マグプル)社がかつて開発していたFMG-9を思い起こさせます。
P320のファイアーコントロールユニットを搭載したシャーシ
BWC9は完全オリジナルの銃ではなく、内部の銃システムはSIG SAUER社のピストルP320のファイアーコントロースユニットを使用しています。スライドやトリガーシステムなど銃としての基幹動作部分はP320の内部機構が担っており、側を担っているのがBWC9です。勘違いしないで欲しいのはコンバージョンキットとは異なる点です。コンバージョンキットは銃本体にそのまま外装パーツを付けるアドオンキットですが、BWC9はSIGP320自体の側のパーツを替えて、新しい銃の形にしている点です。グリップはP320とは異なり、トリガーにトリガーガードはありません。上下にはピカティニーレールが搭載され、光学機器の搭載が可能です。P320をベースにしているため発射モードはセミオートのみ、マガジンもP320と同じになるので装弾数はフルサイズで17発になります。
箱状のこの銃は上のキャリーハンドルにあるボタン一つで、一瞬でストック付きのカービン銃に変形します。
※上のインスタの3枚目に箱から銃に展開する動画があります。
FMG-9を連想
BWC9を見て想起させるのが、銃のアクセサリーを開発するMAGPUL社がかつて開発していた「FMG-9」です。同銃もBWC9同様に箱型の形状をしており、ボタン一つでサブマシンガンに変形します。こちらはGlock(グロック)をベースにしています。折り畳んだ状態での横のサイズ262mmと、iPad(10インチ)とほぼ同じサイズになり、男性の大きめのポケットであれば入る大きさになり、コンシールドキャリー(秘匿携行)可能なサイズです。軽量のポリマー素材を使っており、重量は僅か1.1kgしかありません。BWC9はサイズについての公式情報はまだ出ていませんが、同等のサイズ感と思われます。
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BWC9は限定販売を予定しているため、世に出るのは極わずかかもしれません。