ロシア軍、クリミアで自軍のSu-35戦闘機を撃墜か!?損失は今年で早くも3機目

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クリミア半島でロシア航空宇宙軍のSu-35戦闘機が撃墜され、墜落する様子がSNS上に拡散された。場所的に同機はロシア軍によって撃ち落された、いわゆるフレンドリーファイアとされている。

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28日木曜、炎に包まれながら落下していく航空の映像がSNS上に多数拡散された。この機体はロシア航空宇宙軍のSu-35戦闘機され、場所はロシアが占領するクリミア半島セヴァストポリ近郊の上空とされる。セヴァストポリのミハイル・ラズヴォジャエフ知事は、SNSを通じて、パイロットは安全に脱出し、海岸から約200mの地点に着水して救助されたと発表した。また、機体も海上に落下したため、地上に被害は無かったと報告されている。しかし、問題なのは墜落した原因だ。Su-35は味方の防空ミサイルS-400に撃墜されたと、いくつかのメディアが報じている。

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撃墜された場所がセヴァストポリ近郊とされており、ウクライナ南部の前線から200km近く離れているのでウクライナ軍による撃墜の可能性は低い。ウクライナ軍は最近、退役していた最大射程300kmの防空ミサイルS-200を復活させ、今年2月にアゾフ海上空でロシア空軍の早期警戒管制機A-50を撃墜したとされているが、同ミサイルは旧式で運動性が悪く、大型機は落とせても現代戦闘機には通用しないと言われている。運動性に長け、配備中の機体では第5世代ステルス戦闘機のSu-57に次ぐ新鋭の戦闘機であるSu-35をS-200で撃墜するのは不可能に近い。

今回、Su-35を撃墜したのはクリミアに配備されているロシア軍の最新鋭防空ミサイルS-400とされている。実は今年1月にもクリミア半島上空でSu-35が味方の攻撃を受け損傷したとされており、この時もS-400だとされ、機体は損傷するも撃墜されることなく、近くの空港に着陸したと報告されている。また、昨年9月にはウクライナ南部ザポリージャ州空域でSu-35が墜落しているが、これはロシア軍の防空ミサイルS-300とされている。

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Su-35戦闘機とは

Su-35はロシア航空宇宙軍が実戦配備する戦闘機では第5世代ステルス戦闘機のSu-57に次ぐ第4世代の新鋭機。ロシアのスホーイ社によって開発され、2014年に就役した。Su-27を改良したモデルで航続距離が長く、最新のアビオニクスを搭載。迎撃、偵察、爆撃など複数の任務をこなせるマルチロール機でロシアはSu-35を「第4世代++」または「4.5世代」と記載、機体性能はアメリカのF-15E、F-16C、およびF/A-18Eよりも優れていると主張している。価格は5000万ドル前後とされる。ロシア空軍はこれまで少なくとも7機を失い、今回のSu-35の損失は今年に入って早くも3機目となる。

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