50日間以上連続飛行中のドローン「Zephyr S」

50日間以上連続飛行中のドローン「Zephyr S」
Airbus

アメリカ陸軍の高高度無人空中ドローン「Zephyr S」は離陸してから一度も着陸することなく50日間以上、飛び続けており、無人航空機の連続飛行時間の記録を更新し続けています。これは米陸軍が当初想定していた記録を大幅に上回っています。

2022年6月15日に米陸軍のユマ試験場から離陸、それ以来、ユマのテスト空域とコファ国立野生動物保護区の高高度を飛行。離陸から一度も同機は着陸、更に補給も受けることなく、50日間以上連続飛行を達成。これは2018年に記録した自身の持つ世界最長記録25日23時間57分の倍以上になります。そして、その記録は今現在も更新中です。

sponser

太陽光が動力源

「Zephyr S」はエアバス社が開発した成層圏(高度10km以上)を飛行する高高度無人機です。Zephyrの特徴は動力源を太陽光エネルギーで補っていることであり、これにより、飛行しながらエネルギーを充電。雲よりも高い成層圏、平均高度20km上空を飛行するので、気象条件に左右されることなく持続的な補給が可能です。ソーラーパネルは翼幅25mの長い翼、および尾翼に搭載され、多くの日光を浴び、電力を生成。余った電力はバッテリーに蓄積され、夜間の飛行に使用されるなど、現代に沿ったカーボンニュートラルな航空機です。機体は軽量の炭素繊維複合材で作られているため、これだけの大きさを持ちながら重量は僅か75kgと成人男性なみの重さしかありません。

sponser

人工衛星の代わりとして使用が可能

Airbus

Zephyrには成層圏用に設計されたエアバスの地上光学観測システムOPAZ(Optical Advanced Earth Observation system for Zephyr)が搭載され、18cmの電気光学画像と70 cmの赤外線画像と映像を撮影します。22.5kgのオープンなペイロード能力はミッション要件に合わせ、電気光学・赤外線・ハイパースペクトルカメラ、受動無線周波数 (RF) レーダー、合成開口レーダー (SAR)、早期警報システム、および自動識別システム (AIS)といった様々なシステムを搭載。長期間にわたる連続飛行は国境や海上の監視に適しています。

また高高度を飛行する利点を生かした通信衛星のような使いかたも可能で、中継ハブ、電波基地局としての利用も想定、1機で携帯電話基地局250台分に相当するカバレッジを実現することが可能です。

次の実験はペイロード能力のテストと太平洋上の飛行になり、これは機体の電力が切れ次第行う予定です。しかし、今のところ、電力不足に陥っておらず、機体も問題ないため着陸させる理由がなく、次のテストができないという嬉しい悲鳴が発生しています。

sponser

https://www.airbus.com/en/products-services/defence/uas/uas-solutions/zephyr

sponser
50日間以上連続飛行中のドローン「Zephyr S」
フォローして最新情報をチェックしよう!