ウクライナ、航続距離1000kmの攻撃ドローンの開発に成功

ウクライナ、航続距離1000kmの攻撃ドローンの開発に成功
Ukroboronprom

ウクライナの国営軍需企業Ukroboronprom(ウクロボロンプロム)は20日、航続距離1000kmの国産無人機の使用に成功したと発表しました。

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ウクロボロンプロムの広報担当者であるNatalia Sadはヴァレリー・ザルジニー軍最高司令官、ミコラ・オレシチュク空軍司令官、ウクロボロンプロム代表らと共にセルフィーで写真を撮る様子をFacebookに投稿しました。この写真は 「ドローンが1000kmの使用に成功した後」 に撮影された述べており、彼らの笑顔から、その喜びが伝わってきます。この使用がテストなのか、実戦でのものなのかは明らかにされていません。

ドローンの詳細は明らかにされていませんが、ウクロボロンプロム社は昨年の10月に射程1000km、弾頭重量75kgの新型ドローンの開発を行うことを発表していました。ロシアが使用しているイラン製の自爆ドローン「Shahed-136」の弾頭重量が25~50kgで機体重量250~300kg、全長4mなので、推測するに、おそらく重量数百kgの中型ドローンと推測され、弾頭を搭載するので自爆ドローンとして使用するものと推測されます。

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モスクワも射程に収める

ウクライナ国境からモスクワまでの距離は約500km、首都キーウからでも755kmなので、1000kmという航続距離は余裕で首都モスクワを攻撃範囲に収めます。その他、黒海艦隊の司令部があるクリミア半島のセヴァストポリ。ロシアとクリミアを繋ぐ「クリミア大橋」も攻撃範囲に収まります。西側から供与される兵器と違い、国産であれば使用に関する制約が少ないので、ウクライナ軍の戦術の幅は広まります。

おそらく衛星経由での遠隔操作能力は持っていないと思われるので、遠隔操作範囲は基地局から最大200~300km程、それ以降はGPSなど自律飛行になると思われ、拠点攻撃に用いられることになると思われます。

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