元グリーンベレー隊員がロシアのスパイとして活動していたとして逮捕

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Photo by Sgt. Patrik Orcutt

米国防省は米陸軍特殊部隊グリーンベレーの元隊員が過去にロシアの諜報機関と共謀してアメリカの国防情報を10年以上に渡って提供した疑いで逮捕しました。

アメリカメディアの報道によるとピーター・ラファエル・ジビンスキー・デビンズ (45歳) は、1996年から2011年の間にロシアの諜報機関の諜報員に雇われ米国の防衛情報をロシアの諜報員に提供していたとして8月21日に逮捕されました。

デビンズ被告はミネソタ州生まれの米国市民です。しかし、彼の母親は旧ソ連からの移民で、彼は幼い頃からロシアに興味をもっていました。検察当局によると、ロシアの諜報員に対し、自分は「ロシアの息子」だと語っており、米国は世界に対してあまりにも支配的で、規模を縮小する必要があると考えていると語ったといいます。

大学在学中の1996年に諜報活動を始めた彼は定期的にロシアを訪問し、ロシア諜報部のエージェントと面会します。1997年にはロシア諜報機関からコードネーム「イカール・レズニコフ」を与えられ、ロシアに仕えることを証明する宣誓書に署名します。

その後、彼は1998年から2005年まで米陸軍の現役士官として従事。その間に化学・生物・放射線・核を扱う化学部隊の担当士官、2003年8月にはグリーンベレーに入隊、そこでの階級は大尉でした。グリーンベレーは特殊部隊であり、誰でも入れるわけではありません。厳しい選抜と訓練をクリアした陸軍兵士のエリートの集まりです。グリーンベレーに入隊したのはロシア諜報部から勧められたためでした。

法廷文書によると、デビンズ被告は2008年に陸軍を名誉除隊で退いた後も2010年まで予備役として関わり、除隊後も特殊部隊に配属されていた際の過去の活動に関する情報をロシアの諜報機関に提供していたといいます。

提供された情報の中には部隊に所属する兵士の数と部隊の位置、役割、そして特殊部隊隊員の名前。特殊部隊がアゼルバイジャンとグルジア共和国で行っていた活動についてロシア諜報員に情報を提供したとされています。

外国政府のエージェントに合衆国の国防情報を提供したとして有罪判決を受けた場合、最高刑は終身刑です。

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https://www.princewilliamtimes.com/news/former-army-green-beret-living-in-gainesville-charged-with-spying-for-russia/article_d87435e2-e62c-11ea-9d49-0be42734a9f3.html

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元グリーンベレー隊員がロシアのスパイとして活動していたとして逮捕
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