フランス軍は翼が羽ばたく鳥、昆虫型の軍用ドローンを開発します

フランス軍は翼が羽ばたく鳥、昆虫型のドローンを開発します
Photo XTIM

フランス国防省は「BIOFLYプロジェクト」という名のもと、鳥や昆虫を模した軍用ドローンの開発を行うことを発表しました。

BIOFLYプロジェクトは、鳥や昆虫の飛行を模倣した生体模倣ドローン の機能と性能を追求することを目的とし、国防省のDefense Innovation Agency (AID) から資金提供を受けたXTIM社、エクス=マルセイユ大学の運動科学研究所、ロレーヌ研究所 (LORIA) によって研究開発されます。

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これまでにない機動性を実現

フランス軍は翼が羽ばたく鳥、昆虫型のドローンを開発します
Photo XTIM

今日のドローンは主に固定翼、若しくは回転翼の2つに分類されますが、羽根を羽ばたかせて飛行するドローンは鳥や昆虫のように滑空とホバリングを組み合わせた、固定翼と回転翼にはない機動性を提供します。開発されるドローンは鳥や昆虫の姿、飛行を模倣すること疑似的なステルス性を実現、遠目からでは外見でドローンと判別することは難しくなります。

Bionic Bird

BIOFLYプロジェクトは、2014年にXTIM社が開発したカーボンファイバー製の翼とポリマー製のボディを持つ電子鳥「Bionic Bird」をベースにしています。Bionic Birdは既に玩具として市販されており、日本でも販売されています。これをさらに軍仕様にするため飛行サポート機能、自律飛行、速度の増加と準静的飛行、飛行速度を変える機能、推進システム、翼の動きのメカニズムと飛行能力の改善。そして新しい翼飛行アーキテクチャの開発と翼の羽ばたき振動の安定化とカメラやセンサーを統合する必要があります。

市販のBionic Birdのドローンはスマートフォンのアプリを介して操縦でき、本体重量はわずか10gしかありません。軍仕様では若干重くなりますが、それでも僅か50gしかありません。軍用ドローンでは米軍や英軍が使う「ブラックホーネット」の33gには及びませんが、それでも超軽量です。鳥や昆虫に疑似化したステルス性、機動性に関してはブラックホーネットを上回るかもしれません。

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Source

https://www.defense.gouv.fr/aid/actualites/biofly-le-drone-a-ailes-battantes

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