ドイツは台湾に武器を供与しない

ドイツは台湾に武器を供与しない
写真 中華民国陸軍

台湾を訪問したドイツの上院議員はドイツは台湾に武器を提供しないと述べました。ドイツメディアのDWによれば、ドイツの議会防衛委員会の委員長であるシュトラック・ツィンマーマン国防委員長は最近、台北を訪問した際での記者会見で、中国からの脅威が高まる中、西側諸国も台湾を軍事的に支援すべきかどうか尋ねられた時、「ドイツはウクライナに武器を送ることに寛大だったが、これは台湾には当てはまらないだろう」と語り、台湾には武器を送らない旨を語った。「そのような要請もなく、台湾には別のパートナーがいる」とも述べ、その役割はアメリカ、日本にあると暗に示した。とはいえ、ヨハネス・フォーゲル副議長は、台湾海峡での軍事侵略を避ける”道徳的義務”があるとも述べており、全く関与しないということは否定している。

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中国に配慮

ドイツはロシアのウクライナ侵攻の脅威が目前に迫っていた際も、アメリカ、イギリスが軍事支援を強める中、ドイツはヘルメットの提供や人道支援に留まり、ウクライナへの兵器の供与を拒否。ロシアの侵攻が始まっても直ぐには支援を表明せず、国内外から批判を浴び、侵攻3日目にして、ようやく踏み切った経緯があるが、その後の対応も何かと批判を浴びた。この時はエネルギーの多くをロシアからの輸入に依存していたこともあり、ロシアへの配慮があったとされている。現在はアメリカに続く2番目の軍事支援国になっている。

今回の台湾への武器供与しないという発言も中国との経済的依存が背景にあるとされる。2005年にメルケル首相が就任して以降、16年間で12回訪中するなど、中国との結びつきを強化。中国はドイツにとって最大の貿易相手国となっている。昨年、ショルツ政権になって以降も、その姿勢は変わらず、1新型コロナのパンデミック以降、ショルツはG7首脳として初めて昨年11月に訪中している。

台湾有事の際もドイツはウクライナの時と同様、中国の顔色を窺いながら、事が起きない限り支援はしないのだろうか。事が起きたら支援してくれるのだろうか。

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Source

https://www.dw.com/en/germany-wont-arm-taiwan-says-senior-lawmaker/a-64348059

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