ウクライナに韓国製のMANPADS「KP-SAM 神弓」を提供か

ウクライナに韓国製のMANPADS「KP-SAM 神弓」を提供か
국방TV

チェコメディアのidnes.czによれば、米国が韓国製の携行式防空ミサイル(MANPADS)をウクライナの支援のために購入して、チェコ経由で送る予定だと報じました。それが事実であれば、韓国製兵器のウクライナへの投入は初となります。

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ウクライナへは武器支援を行わないというのが韓国政府の立場です。4月にはウクライナ政府が韓国にMANPADSの提供を要請しましたが、韓国はそれを断ったことが明るみになっています。代わりに韓国は非殺傷の軍事物資を送っています。では、今回の支援はどうなのかとなりますが、この支援の枠組みは少し複雑です。

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韓国>米国>チェコ>ウクライナ

まず、アメリカが韓国の軍需企業”LIGネクスワン”が製造するMANPADS「KP-SAM 神弓」を購入します。しかし、それをそのままウクライナに送る訳ではありません。これはその後、チェコの軍需企業CZ(チェスカー・ズブロヨフカ)の子会社に納品されます。これが肝でアメリカ、韓国、チェコ間での取引の最終的なエンドユーザーはチェコになります。その後、チェコの会社がそれをどうしようが、韓国側は関与しないところであり、責任はありません。これは韓国のウクライナへは武器支援を行わないというスタンスを護るためのスキームです。しかし、このスキームに関して、チェコ政府はコメントを控えており、韓国の主要メディアもまだ、これを報じていません。報じたidnes.czはこれを「秘密の取り引き」と報じています。また、取引額の総額は30億ドル(約4200億円)とされ、MANPADSだけの取り引きとしては巨額のため、その他の武器取引を含んでいる可能性があります。韓国としても近年、海外への武器輸出を拡大しており、これは商機です。他の武器を売り込んでいてもおかしくありませんが、政府の立場上、それを公にできない事情も考えられます。

KP-SAM 神弓とは

「KP-SAM 神弓」は韓国の国防科学研究所とLGエレクトロニクスなどによって1995年に開発が始まった携行式防空ミサイルシステムです。2005年から韓国軍に配備が始まっています。海外では「Chiron(シロン)」という名で知られています。誘導方式は赤外線誘導になり、近接信管にも対応、1.5mに以内に近づくと起爆します。ミサイルの最大射程は7km、最大速度マッハ2.1で飛行し、低高度を飛行する固定翼機、回転翼機、ドローンを破壊します。後発ということもあり、性能はスティンガーを凌ぐと言われており、命中精度は90%とフランスのミストラルと同程度でしかもミストラルより安価です。

実は神弓の開発にはロシア企業が関わっており、ミサイルの弾頭とシーカーはロシアの9K39イグラを参考に開発され、弾頭はロシア製です。そのため、国外輸出にはロシアの承認が必要で過去、ペルーやインドに輸出しようとしたところ、ロシアの妨害にあっています。現在、韓国以外ではインドネシアが配備するのみです。しかし、シーカー部分は現在国産化されています。

ロシア製の弾頭を搭載したものは輸出不可ですが、国産化されたものであれば問題ないかと思われます。

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Source

https://iz.ru/1402990/2022-09-29/iuzhnaia-koreia-cherez-chekhiiu-peredast-ukraine-vooruzhenie-na-3-mlrd

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