イラクの伝説のスナイパー「ジュバ」

映画にも登場したイラクの伝説のスナイパー「ジュバ」
ザ・ウォール

2001年のイラク戦争で米軍に恐れられたスナイパーが2人いる。”ムスタファ(Mustafa)”と”ジュバ(Juba)”だ。ムスタファは映画『アメリカン・スナイパー』、ジュバは『ザ・ウォール』に登場しているが、どちらも存在は明らかにされていないが実在した人物とされている。二人の中で最も恐れられたのがジュバ(ジューバ)とされている。それはなぜか?

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謎のスナイパー

ジュバはイラク戦争においてイラク側として戦った狙撃手になる。正式には”Juba Azzam Al-Anzi”という名だそうだが、これは偽名になり、本名は分かっていない。そもそも彼がイラク正規軍の兵士なのか、テロリストなのか、または民兵なのかも不明で、そもそもイラク人なのかどうかさえ分かっていない。ただ、彼はイラク政権と同じイスラム教スンニ派になり、政権よりのスンニ派武装組織の人物であったことは確かのようだ。イラクは少数派のスンニ派が治めており、多数派のシーア派は開戦時アメリカよりだった。

動画を投稿して有名になる

ジュバが登場する映画『ザ・ウォール

彼は狙撃の瞬間の様子を動画で撮影して、それをDVDにやいて国内にばら撒いていた。そして2005年11月に動画投稿サイトに動画が投稿されたことでネットで一気に広まり、一躍有名になる。映像はスコープ越しに撮影され、レティクルが米軍兵士を捉えるとこらから始まる。動画が一瞬揺れた(射撃の反動による振れ)と思った瞬間にスコープの先に居た兵士は地面に倒れる。映像の中で彼は「この銃に9発弾が入っていてジョージ・ブッシュへのプレゼントを持っている。9人の兵士を殺すつもりだ。視聴者のためにやっている。神は偉大だ。神は偉大だ。」というメッセージを発している。
彼は少なくともこの手の動画を12個撮影している。米軍はジュバの存在を否定したが、噂は瞬く間に米軍内でも広まり、どこから狙われるか分からない恐怖は米兵を震え上がらせた。兵士たちは車両から降りる際は常に細心の注意を払わなくてはならなかった。

彼はロシアのSDVドラグノフ狙撃銃を使い、正確な数は不明だが7年間で143~560人の米兵を殺害したといわれている。しかし、2007年以降に活動はピタリと止まる。彼が死亡したのか、又は捕まったのかは定かではない。そもそも一人だったのかさえ定かではなない。ムスタファもジュバの一人ではないのかという噂もあり、複数人いたかもしれない。そもそも彼は武装組織が作り上げた架空の人物でそのような人物は居なかったのかもしれない。

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映画にも登場したイラクの伝説的スナイパー「ジュバ」
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