ケリーエアロスペースの音速無人戦闘機Arrow

ケリーエアロスペースの音速無人戦闘機Arrow
Photo by Kelley Aerospace

シンガポールを拠点にする航空宇宙企業のKelley Aerospace(ケリー・エアロスペース)が世界初の超音速無人戦闘機(UCAV)”Arrow(アロー)”の開発を正式に発表しました。

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性能

ケリーエアロスペースの音速無人戦闘機Arrow
Photo by Kelley Aerospace

アローはケリーエアロスペースが開発する超音速UCAVです。遠隔操作、自律飛行に複数機からならスォーム(群れ)飛行のロジックを有します。航空機のボディは炭素繊維から成るモノコック構造で流線形の滑らかなボディはレーダー断面積を減らし、電波吸収材でコーディングされ、レーダーに探知されにくいステルス機になります。最大ペイロードは37,038ポンド(16,800 kg)で2,600 Nm(4,800 km)以上の飛行を可能にします。

マッハ2.1で飛行

アローの最大の特徴が音速で飛行することです。その最大速度は音速の二倍マッハ2.1(2,572km/h)。戦闘機で音速で飛行することは珍しい事ではありませんが、アローは無人航空機です。米軍のMQ-9 リーパーなどに代表されるように、大抵の無人機やドローンはプロペラ駆動です。それに対し、アローにはターボファンジェットエンジンが搭載されています。RQ-4 グローバルホークアベンジャーなど既にターボファンジェットエンジンを搭載した無人機はありますが、最大巡航速度は600~700km/hしかありません。戦闘機並みの速度を有する事で有人戦闘機と共に音速での編隊を可能にします。アローは空対空および空対地ミッション以外にも諜報、監視、目標捕捉、偵察ミッションにも参加できると同社は述べています。

アローは元軍用飛行場であったシンガポールのシンパオレのセレター航空宇宙公園にある自社施設で開発、製造を予定しており、価格は一機あたり、1600万ドル以下と見積もられており、量産化されれば価格は900万ドルと低くなります。アローは既に100件の予約注文を受け取っていると同社は発表しています。

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http://www.kelleyaerospace.com/arrow

https://www.flightglobal.com/aerospace/kelley-aerospace-unveils-supersonic-combat-drone-concept/142635.article

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