韓国メディアの報道によると、大韓民国陸軍の特殊作戦司令部は特殊部隊向けの次期ライフルとして国内メーカーのDasan Machineriesが開発した「DSAR-15P」を採択すると決定した。
HK416とCAR816をベースにしたライフル
DSAR-15Pは、アラブ首長国連邦のカラカルインターナショナル社が開発製造している「CAR 816」(写真上)カービンライフルをベースに開発されており、同社のライセンスに基づいて、韓国のDasan Machineriesによって製造されている。しかし、CAR 816自体も他のライフルをベースに開発されたもので、ヘックラーアンドコッホ社の「HK416」(写真下)の正式ライセンスされたライフルになる。つまり、ライセンスのライセンスといった形だ。そのため、形状はHK416にそっくりだ。実際、銃を選定する際にはCAR816、HK416どちも候補に挙がっていたが、費用的な面とコストパフォーマンスの観点から国内メーカーで製造することになった。
北朝鮮への特殊作戦を実行する第707特殊作戦グループと第13特殊作戦旅団に優先的に配備される予定になっている。7月に1000挺、その後、別の部隊に15,000挺が配備される計画になる。
スペック
DSAR-15Pのバレル(銃身)にはハンマー鍛造とクロムメッキ技法を使用してバレルの寿命を2万発まで保証している。ガスピストン方式(ショートストローク)を適用して過酷な環境でも性能を保証しており、HK416 、CAR816よりも発展したしたライフルと関係者は評価している。バレルカバーには4面のピカティニーレール、オープンマズルブレーキ、アンビシステム、6段階に調整可能なバットストックを備えている。口径は5.56×45㎜ NATO、標準の30発マガジンを使用する。11.5インチ(PDW)、14.5インチ(カービン)、16インチと3つのタイプが用意されている。
全長:720㎜(ストックを畳んだ状態)
重量:3.04㎏
有効射程:350~550m
K1・K2に代わる次期主力小銃
韓国軍の主力小銃は1980年代から長らくK1、K2(写真上)シリーズが担ってきており、国内メーカーのS&Tが独占していた。今回の選定にもK1Aの改良型が候補に挙がっていたが、Dasanが採択された。K系のライフルは6000発射撃すると銃身の交換サイクルきて、半年ほど交換するサイクルが来るのでDSAR-15Pの2万発というのは特殊作戦司令部の要求を満たしていた。特殊作戦司令部の決定は他の部隊にも影響を与える可能性があり、韓国軍の次期主力小銃の選定にも影響があると思われている。
ACADEMY K2 HIGH POWER AIR 6mm BB GUN
http://www.da-san.co.kr/eng/product001_view.asp?ct1=G01&ct2=G01G01&v_seq=2
https://news.chosun.com/site/data/html_dir/2019/04/05/2019040502015.html