LA-10U/PEQ HLM（ハンドヘルドレーザーマーカー）はその見た目からハンドガンのように見えるが、銃口はありません。その代わりにあるのが球面体のレンズ。そのレンズから発射されるのがレーザー光線です。レーザー光線と聞くと「レーザー銃」なのかと胸躍りますが、発射されるレーザーに殺傷能力はありません。しかし、レーザー光線以上の強力な攻撃を行う上で必要なデバイスで、特殊部隊も携行する特殊な機器です。
航空攻撃の誘導装置
Photo by us airforceLA-10UPEQ HLMはいわゆるレーザーマーカー・レーザー誘導装置です。NATOバンドI / II互換のコード化されたレーザーエネルギーを放出する小型軽量のデバイスであり、攻撃対象のターゲットに対して素早くマーキングし、航空機からの精密誘導爆弾を誘導する際に用いられます。デバイスからレーザー光線を照射し、ターゲットをマーキング。対象にレーザーが当たるとレーザーが反射拡散します。それを航空機や、誘導爆弾に搭載されているセンサーが検知するので、レーザーが照射され続ける限り、そのターゲットに対してピンポイントに空爆を行う事が出来ます。赤外線カメラを使えばレーザーを目で確認できるので、目視による航空機や攻撃ヘリでの機銃攻撃のターゲティングにも使われます。
LA-10UPEQを使えば素早くターゲットをマーキングでき航空支援の時間を短縮でき、誤爆を防ぐことに繋がります。
2013年にアフガニスタンに展開する米軍の特殊部隊がこの誘導装置を携行していました。形状は非常に独特で、外観はピストルに似ており、軽く、コンパクトで持ちやすく、上部にはピカティニーレールがあり、光学サイトで取り付けることができます。LA-10U / PEQ自体に殺傷能力はありませんが、輸出には米国国務省の承認が必要であり、米国内でも販売は禁止されています。
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