ヘルファイアミサイルの最新モデルAGM‐179 JAGMの量産が承認される

ヘルファイアミサイルの最新モデルAGM‐179 JAGMの量産が承認される
Lockheed Martin

アメリカの軍需企業ロッキード・マーティン社は空対地ミサイルHellfire(ヘルファイア)の最新バージョンである共同空対地ミサイル(Joint Air-to-Ground Missile:JAGM)ことAGM‐179の量産の準備が整ったことを12月30日に発表しました。これは米陸軍のAH-64E アパッチと海兵隊のAH-1Z バイパーの2つの攻撃ヘリコプターでの JAGM の運用テストが成功裏に完了したことも示しています。

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AGM‐179 JAGMとは

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JAGMは”AGM-114R ヘルファイア II ”と”AGM-114L ロングボウ・ヘルファイア”を置き換える新しいマルチセンサー空対地ミサイルです。これまで使用されてきたM299ランチャーと後方互換性があり、適切な統合アップグレードにより、現在ヘルファイアミサイルを運用しているすべてのプラットフォーム(空・地・海)に対応します。

JAGMは、デュアルモードシーカーと実戦で実績のあるHELLFIREミサイルバスを組み合わせることで、精密な交戦を次のレベルに引き上げています。「JAGMの高度な能力と共通性の向上により、ユーザーは現在および将来の脅威に対する競争上の優位性を維持できるようになります」 と、ロッキード・マーティン・ミサイル&ファイアコントロール社で空対地ミサイルシステムのプログラム管理ディレクターを務めるジョーイ・ドレイクは述べています。フルレート生産の決定は、プログラムが成熟点に達しただけでなく、製品に対する陸軍からの信任投票でもあることを示しています。飛行試験では95%の信頼性得る結果を出しています。

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マルチモードガイダンスセクションによれば、デュアルモードセンサーは、改良されたセミアクティブレーザー (SAL) とミリ波 (MMW) のレーダーセンサーを組み合わせており、陸上、海上、空中を静止、移動する目標に対して精密攻撃とファイア・アンド・フォーゲット能力を提供します。このシーカーにより、JAGMユーザーは複数のターゲットをほぼ同時に攻撃することができ、悪天候や不明瞭な戦場の状況においてより正確に攻撃することができ、ユーザーの生存性と有効性を高めることができます。

JAGMは、AH-64、AH-1Zの攻撃ヘリ、そしてMQ-9、MQ-1Cといった無人機、多用途ヘリのMH-60 R/S、沿海域戦闘艦、地上車両型モバイル防空システムのM-SHORADを含む様々なプラットフォームで使用できるよう共通性を高めており、すべてのプラットフォームに高い運用性と殺傷性を提供する柔軟性を備えています。

ロッキード・マーティンは、更に先の敵を攻撃できるよう、射程を9kmから16kmに延長したJAGM-Medium Rangeの開発にも取り組んでいます。JAGM-MRは、JAGMの寸法に影響を与えることなく、射程ほぼ倍にします。この大幅な機能向上により、JAGMはマルチドメイン運用に最適化されます。

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Lockheed Martin’s Joint-Air-To-Ground Missile (JAGM) Cleared for Full Rate Production

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