北朝鮮がロシア兵のために冬服を作っているとアメリカ国営ラジオ番組Radio Free Asiaが報じました。
北朝鮮内部の情報源から得た情報として北朝鮮の首都平壌にある少なくとも 3 つの工場がロシアから原材料を輸入し、ロシア兵のための制服と防寒着を製造、ロシアに輸出しています。内一つの工場は一か月前から製造を行っています。しかし、これらの行為は北朝鮮からの繊維製品の輸出を禁止する国連の制裁に違反する行為です。事実であれば、ロシアは常任理事国でありながら、国連決議に違反する行為を行っていることになります。しかし、ロシアはそんなことを言ってられない事情があります。
トルコに防寒着を断れた
ウクライナはこれから厳しい冬を迎えます。12月になれば最高気温が0度を下回ることもあり、大地も凍る極寒の寒さです。屋外で戦う兵士に防寒着は必須です。ロシア国防省は兵士に配布するために50万セットの防寒着の手配を行います。ロシアは直接依頼すると断られると思ったのか、第三国を通じて、トルコの企業に20万セットのボディ アーマーと50万セットの防寒着を注文。しかし、これだけの装備をこのタイミングで必要とする国は限られており、トルコ側はこの注文を拒否。ロシア軍は窮地に陥ります。防寒着が無いまま冬を迎えれば、兵士は凍死します。そこで、困った時の北朝鮮です。ロシアは不足する弾薬を北朝鮮から輸入しているとアメリカ政府は述べており、今回も北朝鮮に助けを求めたものと思われます。北朝鮮にとっても制裁を受ける中、外貨、燃料、食料を得る貴重な機会です。弾薬の提供について北朝鮮は否定しており、おそらく、今回も否定はするでしょう。
それに対し、西側から潤沢な支援を受けるウクライナはイギリスから25,000セット、リトアニアから25,000セット、ブルガリアから5,000セットの防寒着の提供を受け取る予定で、これの支援は今後も増えることが予想されます。
Source
https://www.rfa.org/english/news/korea/russia-uniforms-11072022172110.html