どっちが前?回転するコンパクトライフル「Pack9」

どっちが前?回転するコンパクトライフル「Pack9」
©2021TRAILBLAZER FIREARMS

「Life Card」といったカードサイズの銃など奇抜な銃を開発することで有名な米国の銃器メーカーTrailblazer firearmsがまた変わった銃を開発した。それが2021年9月に発表されたライフル「Pack9」。折り畳み可能な9mmのコンパクトライフルなのだが、上の写真、違和感がないだろうか?

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銃口とグリップの向きが

どっちが前?回転するコンパクトライフル「Pack9」
©2021TRAILBLAZER FIREARMS

上の写真、何かおかしくないだろうか?銃口とマウントのサイトは右を向いているがグリップ、引き金は左を向いている。銃、エアガンを握ったことがある人であれば、これが、どれだけおかしなことがわかると思う。従来の構えで発砲すれば後方に発射し、自身の肩を撃ち抜くことになる。最初見たときは、このデザインに困惑したが、これは射撃前の折り畳まれた状態の様子だ。

展開された状態が下の写真だ。

どっちが前?回転するコンパクトライフル「Pack9」
©2021TRAILBLAZER FIREARMS

左に銃口が移動し、サイト、グリップ、引き金もそろって左向きになっている。そして、右にはショルダーストックがあり、従来の銃の形になった。しかし、一般的に折り畳み式の銃といっても銃口が左右逆になるというのはあまり見たことがない。なぜ、Pack9は左右で銃口が逆になるのか?それは銃では珍しい回転式の折り畳み機構を採用しているからだ。ハンドガードといったモジュールの上部部分は180度回転するように設計されており、回転すると”カチッ”と固定される。実際どのように展開するのかは下の動画を見てもらった方が早い。

上のようにくるっと回転させるだけで、一瞬で射撃モードのライフルに変換できる。折り畳んだ状態では引き金が引けないようにセーフティーロックがかかるので、誤射して自分の肩を撃ち抜くということはない。

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スペック

Pack9は9x19mm口径のピストル弾を使用するいわゆるPCC(ピストル・キャリバー・カービン)だ。グロック用マガジンと互換性があり、そのまま使用でき、ストック部分に予備マガジンを収納できるストレージがある。射撃は半自動のみ。全長は折り畳まれた状態で20.9インチ(53cm)、展開された状態で26.7インチ(67.8cm)、ストックを伸ばすと29.7インチ(75.4cm)と展開した状態でもコンパクトだ。バレル長は16インチ(40.6cm)。アルミとポリマー製のボディはマウントにピカティニーレール、ハンドガードにM-Lokが搭載されている。ライフルの重量は2,270gになる。

まだ未発売で、2022年の発売を予定している。

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