PHASR Rifle|対エイリアン銃のような形の対人レーザー銃

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PHASR Rifle|対エイリアン銃のような対人レーザー銃

まるでSF映画に出てくる対エイリアン兵器のような形状の銃。これは映画の小道具ではなく、かつてアメリカ国防総省が実際に開発していたレーザー銃になる。

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非致死性対人レーザーライフル

この銃は”Personnel Halting and Stimulation Response (対人制止と刺激反応)”を意味するPHASRライフルという名前になり、固体レーザーを用いた非致死性対人レーザーライフルになる。 米国防総省によってニューメキシコ州空軍研究所のエネルギー管理局の一部であるカートランド空軍基地にてプロトタイプが2005年に開発された。これまで、航空機や車両などにレーザーを兵器を搭載することはあったが、PHASRライフルは初の個人携行可能なレーザー兵器になる。

非致死性とあるようにこのレーザーライフルに殺傷能力はない。低強度レーザーと2波長レーザーを使用して、一時的にターゲットの視力を奪ったり、強烈な刺激を与えることでターゲットを行動不能にさせることができる。

レーザーライフルは8kmの射程を誇り、発射後は風の影響を全く受けず、弾丸のように距離に応じて沈下していくこともない。発砲音や硝煙も発生しない完全にサイレントな兵器、銃になり、まさしく未来の兵器だった。

2009年に開発中止

しかし、2009年1月21日にこの兵器の開発は中止される。1995年に国連が定め1998年に発効した 「失明をもたらす兵器に関する国連議定書」を米国が承認したためになる。

この議定書は特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)に付属する禁止条項になる。CCWは「過度に傷害を与えまたは無差別に効果を及ぼすことがあると認められる通常兵器の使用の禁止または制限に関する条約」 になり、日本も締結する多国間条約になる。

その中で失明をもたらすレーザー兵器に以下のように言及している。

1.この議定書は、永久に失明するように特に設計されたレーザー兵器が極めて非人道的であることから、その使用および移譲を禁止し、実用化を防ぐことを目的として、平成7年10月にウィーンにおいて採択されたものである。

2.去る1月30日にハンガリーが本議定書を締結し、締約国数が20カ国に達したことから、6カ月後の今年7月30日にその効力が発生することが確定した。

3.特定通常兵器使用禁止制限条約(CCW)は、附属議定書にて個別に定める非人道的な通常兵器の使用の禁止又は制限等を定めたもので、附属議定書はこの他に、検出不可能な破片を利用する兵器に関する議定書、地雷等に関する議定書、地雷等に関する改正議定書(未発効)および焼夷兵器に関する議定書がある。

出典:外務省
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