米軍が検討するパワードスーツSarcos Guardian XO

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©2020 Copyright Sarcos Corp.

現在、世界中の軍隊によって採用が検討されているパワードスーツ(ロボットスーツ)。産業用ロボットを開発する米国のSARCOS ROBOTICS社はパワードスーツの開発で世界をリードしており、同社の開発する「Guardian XO」は米軍が採用を検討するなど優れたパワードスーツです。

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人間の力を20倍にする

オール・ユー・ニード・イズ・キル

映画『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でトム・クルーズが着用していたパワードスーツにそっくりのこのスーツ。映画の中では戦闘用として使われていましたがGuardian XOは戦闘用ではありません。あくまで産業用で人間の生産性を高め、重い荷物を持つなどに利用する産業用ロボットスーツです。

Guardian XOはバッテリー駆動の全身タイプのロボットスーツ。1回の充電で最大8時間稼働できます。スーツはオペレーターの強度を最大20倍まで増幅し、重力と慣性を動的に補正することでスムーズな持ち上げ動作を可能にします。最大90㎏までの重量を持ち上げることができるのですが、90㎏でオペレーターが感じる実際の重さは僅か5㎏とされ、重量的負担は大きく軽減され、オペレーターは繰り返しの運搬作業でも疲労を最小限に抑えることができます。

スーツは全身動力設計により、使用中のスーツの重量の100%をオフロードするので、オペレーターはスーツの重さを感じることなく、代謝出量と身体的負担を軽減します。関節の自由度は24度でロボット一体型センサーを使用してオペレータの動きをミリ秒以内に検出するのでタイムラグはほとんどなくリアルタイムで動きに反映します。安全面の対策は万全で緊急時もアシスト無しで30秒未満で脱着でき、転倒防止機能に突然の電源喪失時はソフトウェアが受動制動し、怪我を防ぎます。

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既にデルタ航空など民間用で導入実績があります。

軍での利用

米海兵隊はSarcosとGuardian XOのアルファバージョンを供給する契約を2020年7月に締結したと発表しました。海兵隊は現在、改編の真っ只中で今後10年間で約16,000人の隊員を削減させ、その代わりドローンといった無人機を増やす予定です。これまで隊員が行っていた弾薬や装備の運搬や移動がパワードスーツを導入すれば4人で行っていたことが一人で行うことができるとされ、今後、現場で運用テストが行われます。

米軍では空軍、海軍、特殊作戦軍もSarcosのパワードスーツの導入を検討しており、海兵隊のテスト次第では米軍への導入が一気に進むかもしれません。

Sarcos Guardian XO

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