ナイフから銃弾!中国人民解放軍のQSB-91・QSB-11ナイフ拳銃

ナイフから銃弾!中国人民解放軍のQSB-91・QSB-11ナイフ拳銃

ナイフは切りつける武器であって、間合いに入らなければ攻撃されることはない。しかし、中国人民軍兵士がナイフを構えたらいくら距離があっても気をつけなければならない。なぜなら、彼らのナイフからは銃弾が発射されるからだ。

中国人民軍が使うQSB-91・QSB-11は見た目はナイフだが、ハンドル部分に銃の発射装置が組み込まれており、「拳銃の機能が付いたナイフ」になる。QSB-91は偵察部隊と特殊部隊のために開発され、1991年から運用が始まった武器でQSB-11はその改良型で2011年から運用が開始されている。偵察部隊、特殊部隊の他に空挺部隊、海兵隊と前線で戦う部隊に装備されている。

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QSB-91

QSB-91

QSB-91のハンドル内部には、7.62x17mmのチャンバーを備えた70~80mmの長さの4つのライフルバレルが四角く並んでシリンダーのようなに配置されており、そこに7.62x17mm拳銃弾を装填する。フィンガーガード部分がトリガーを兼ねており、その逆に配置されているヒルトという部分がサイト(照準器)を兼ねている。トリガーを引くとコッキングされハンマーが雷管を叩き弾丸が発射される。一発撃つと内部の発射機構が回転し次弾が撃てるようになるのだが、リボルバー拳銃のシリンダーが回転するのとはわけが違う。回転するのは内部のハンマーだ。ハンマーが90度回転し、次弾のバレルに配置される。銃口が4つあるのもそのためで、4発撃ちきるまでリロードする必要がない。ハンドル下部にネジ式のキャブがあり、そこを外して、排莢し、次弾を装填する。

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QSB-11

QSB-11

新しいQSB-11はいろいろ改良がほどこされている。まず、口径は5.8mmとQSB-91と小さくなっている。また、トリガーはハンドル上部に移動し、プッシュトリガーになった。トリガーストロークも短く、自然で軽い発砲が可能になっている。QSB-91で統一されていた発射機構は、4つのバレル個々に配置され、独立している。これは射撃の誤動作を最小限に抑えるためと、故障時のリスクを分散し、4発全弾が発射されないということを防ぐためになる。発射機構が壊れ初弾が不発でもトリガーを押せば回転し別の発射機構にプッシュトリガー接続される。安全装置も追加されており暴発も防いでいる。QSB-91よりも発砲音は抑制され、更に低反動になっており、女性が撃ってもほとんど跳ね返りがない。

威力は弱い

QSB-91の弾丸の初速は秒速240m、弾丸の運動エネルギーは約135~140ジュールと銃としての威力は非常に低い。そのため、有効射程は10mしかなく、殺傷能力は非常に低い。その上、狙いを定めるのも難しく正確に射撃するには相当なスキルが必要になる。使い方としては相手を負傷させ動きを封じたり、間合いがあると思って油断する相手に先制攻撃したり、牽制することが目的になると思われる。
偵察部隊用に開発されてはいるが、消音性は無いため、発砲すれば気づかれるので隠密行動時に拳銃機能は適さない。また、ナイフとして使う間も銃口は丸出しになっており、何かを切ったりすれば、ゴミが入ったり、人や生き物に使えば血が銃口内に入る可能性が高く、ナイフとして使用したあとには銃口の清掃、確認が必要不可欠になる。

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