最近、開催された第7回中国(北京)軍事インテリジェント機器博覧会に鮫にそっくりな無人水中ドローン(AUV)「智能仿生鲨鱼(スマート・バイオニックシャーク)」が登場した。
[drone]偵察用途が多い無人機・ドローンは敵にばれにくいよう、鳥や海洋生物に擬態化しかロボットが多く開発されている。スマート・バイオニックシャークは鮫にそっくりな無人潜水ロボットで全長1.85メートルの「1850A」と全長2.2メートルの「2200A」の2つがある。このサイズは海洋にいる鮫の平均的な全長になっている。見た目はホウジロザメに似ているが、ホウジロザメは4~6mと鮫の中でも大型でそれよりは小さい。流線型のボディ、尾びれ、背びれ、骨盤鰭などを含む本物のサメの外観を完全に模倣しているため、水中で遠目から見る分には本物かロボットかを見極めるのは難しい。ボディには吸音材を施し、音響ステルス化している。また、推進システムはプロペラ設計ではなく、バイオニックテールフィンを採用し、より鮫に近づけると共にノイズを低減してステルス性能を高めている。低電力・ドローン用長時間バッテリーにより、速度6ノット(11.1km/h)、6時間の航続時間を擁する。
主な用途は偵察用になり、シングル・マルチビーム音響測深、サイドスキャンソナー、温度、水深を観測するCTD、水中の音を撮るハイドロフォン、磁力計、高解像度水中カメラなどを装備。これらの装置により、自動で障害物を避けて水中を航行、水深150メートルまで潜ることが可能だ。偵察、監視、追跡、救助と多用な任務がこなせ。対艦、対潜水艦任務もこなせる。ペイロード能力の情報は見つからなかったが、魚雷や爆雷を積めことも難しくはないだろう。そうなれば、非常に脅威になる。
Source
https://mil.news.sina.com.cn/2021-07-12/doc-ikqcfnca6327348.shtml