戦場に土嚢を積み上げる4つの理由

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戦場に土嚢を積み上げる4つの理由
Photo by us army

土嚢とは布袋の中に土砂を詰めた袋のことで、水や土砂の侵入を遮断したり、土砂崩れや土手が崩壊した際は補強資材として使われるなど水害の多い日本では見かける光景は多いと思います。土嚢が頻繁に使われる場面としてはもう一つ、戦場があります。基地設営や陣地構築の時に用いられるのですが、これにはどういった目的があるのでしょう。

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兵士の保護

主な目的は兵士の保護です。積み上げることで壁を作り、兵士が隠れる場所、攻撃から身を護る場所を作ります。土嚢に詰められた砂はプラスチックの100倍の強度を誇るので、弾丸など大抵の敵の攻撃を防ぐことができます。

設営が簡単

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戦場で弾丸や砲弾を避けるには昔は塹壕やタコ壺といった地中に彫った穴が一般的でした。しかし、塹壕は深い穴を掘るといった作業に、強度を高める補強工事など時間と労力がかかり、兵士は設営だけで疲弊してしまうえに、岩板などがある地層では簡単には構築できませんでした。その点、土嚢は袋に土を詰めて積み上げるだけなので塹壕に比べて構築が簡単で場所を選びません。また、積み替えることで簡単に陣地の構成を変更でき、破壊されても重機無しで補修が可能です。

衝撃を吸収する

土嚢はコンクリートや金属と違い衝撃を吸収します。弾丸は土嚢に当たると衝撃が殺され弾かれずに下に落ちるか土嚢の砂に埋もれるので、跳弾による二次被害を防ぎます。砲撃や爆発物による攻撃も衝撃や破片を遮断し、火傷による被害を低減します。コンクリートや金属の構造物は爆発によって破壊されると、それによって生じた破片で兵士を傷つけることがありますが、土嚢は破壊されても、破片は発生せず兵士を負傷させる危険性が少なくなります

射撃が安定する

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土嚢の表面はコンクリートや金属に比べて表面が若干柔らかいため、銃を置いた時に安定します。且つ、衝撃を吸収するので銃撃による反動を抑える効果があり、射撃が安定し、効果的な反撃が可能を可能にします。

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このように土嚢で構築された陣地は防御力に優れ敵を待ち伏せ、反撃する拠点としては最適な場所になります。

ヘスコ防壁

最近の陣地構築には大型土嚢「ヘスコ防壁」が使用されています。金網と布地で囲われており、四角形の形はブロックのように積み上げすることができ陣地構築をより簡単にします。

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