模擬戦で英海兵隊が米海兵隊を一掃する

世界最強といわれるアメリカ海兵隊は5日間の大規模模擬戦闘訓練でイギリス海兵隊からなる連合軍に一掃させられるという屈辱を味わいました。

米海兵隊と英海兵隊は世界最大の軍事訓練地域の1つである南カリフォルニアの”海兵隊航空地上戦闘センター・29パームス基地”のモハーヴェ砂漠で10月に行われた5日間の多国籍軍事合同演習「グリーン・ダガー」に参加。そこで、米海兵隊と英海兵隊第40コマンドを主体としたオランダ海兵隊、カナダ軍、アラブ首長国連邦大統領警備隊などからなる連合軍との間で模擬戦闘が行われました。

戦闘は東京都よりも大きい3500平方キロメートルのエリアで行われ、訓練用のペイント模擬弾、重火器を再現したハイテクシミュレーター、一部実弾も使用されました。民間人役の俳優も参加するなど、実戦に近い本格的な模擬戦です。20％の支配地域で始まった連合軍は開始数日で訓練地域の65％を支配、米海兵隊を押し込むと、背後を取り奇襲を仕掛け、反撃さえも許しもませんでした。5日間の予定が半分にも満たない僅か数日で決着が着いてしまったため、模擬戦闘は一度リセットされたほどです。 戦力比は不明ですが、ホームタウンで地の利があるはずの米海兵隊が敗北してしまいます。

英海兵隊第40コマンドはその勝利の喜びを公式Twitterにも投稿しています。

Victorious! 🏆@RoyalMarines triumph in part of multinational team on Exercise Green Dagger 21. The 5-day Multi-domain war-fighting exercise concluded with an epic close quarters finale in Mojave Desert.
🇬🇧🇨🇦🇳🇱🇦🇪🇺🇸#StrongerTogether @USMC pic.twitter.com/MW0xzw0TBt

— 40 Commando Royal Marines (@40commando) October 30, 2021

イギリス国防省は現在、英海兵隊の近代化プログラム「Future Commando Force」プロジェクトを推進しており、英国海兵隊が特殊作戦攻撃やその他の任務を専門とするエリート部隊化するため、装備や編成の改革を行っており、どうやら、その改革は順調に進んでいるようです。