ロシアの国営テレビ「チャンネル1」は、ロシアの友好国である北朝鮮が10万人の志願兵をウクライナとの戦争のためにロシアに提供すると報道した。
Today on Russian state TV, military pundit Igor Korotchenko is saying how great it would be for "North Korean volunteers" to come to Donbas, not only to help rebuild cities destroyed in the war, but also to fight alongside Russia pic.twitter.com/oMO94YMcWO
— Francis Scarr (@francis_scarr) August 4, 2022
チャンネル1のトークショーで軍事評論家のイゴール・コロチェンコは「100,000 人の北朝鮮の志願兵が来て、戦争に参加する準備ができているという報告があります」と語り、「対砲兵戦での豊富な経験を期待している」と述べた。志願兵は戦力としてだけではなく、ウクライナでロシア軍が占領しているドンパス、へルソン地域を再建するための労働者としても計画されている。情報の信ぴょう性は不明で、ブラフの可能性があることも言及はしている。しかし、北朝鮮政府は外貨獲得のため、ロシアに国家政策として推定2万人の北朝鮮人を労働者として派遣しており、この政策の延長線として兵士まではいかないまでも労働者として派遣する可能性はある。また志願兵と言いながらも、独裁国家のこの国では個人の意思は尊重されず、金正恩国家主席の命令であれば行かざるを得ない。そして、1950年代の朝鮮戦争時、当時のソビエトは北朝鮮に72,000人規模の兵士を支援している。
ウクライナの発表によれば、ロシア軍の損失は開戦から5カ月で4万人以上にのぼる。西側の見立てでも戦死者は1.5~2万人とされており、前線の兵士の数は足りていない。ロシア軍には正規軍以外に、ウクライナからの独立を一方的に認めたドンパス・ルハンシク共和国の民兵に徴収兵、チェチェン共和国のカディロフの私兵カディロフツィ、ロシアが軍事支援するシリアの志願兵、民間軍事組織ワグネルの傭兵がロシア側として参加している。ここに北朝鮮も加わるのだろうか。