ロシア軍スペツナズは新しい狙撃銃SVChのテストをウクライナで行っています

ロシア軍の次期主力狙撃銃ChukavinことSVCh
Photo Kalashnikov group

ウクライナで戦っているロシア軍のスペツナズ(特殊部隊)が実戦テストを目的に新しい狙撃銃「Chukavin(チュウカビィナ)」こと”SVCh”を受け取ったとロシアメディアのRIA Novostiが報じました。

sponser

軍産複合体の情報筋が語ったことによれば「特殊作戦部隊は、ウクライナで行われている特殊軍事作戦の戦闘条件で新しいライフルをテストするために、チュウカビィナ狙撃ライフルのバッチが供給された。新しいライフルの最初のレビューは肯定的でした」とRIAは報じています。

ドラグノフ狙撃銃(SVD)

「Chukavin(チュウカビィナ)」こと”SVCh”は、60年に渡って使用されている古い「ドラグノフ狙撃銃(SVD)」の後継として、ロシア国防省の指示に基づいてカラシニコフ社によって開発された狙撃銃です。2017年に「Chukavin」が発表され、以後、改良とテスト重ね、2021年2月に国家試験を肯定的に終えます。ロシア軍への配備は間近と噂されていましたが、国家試験終えてから1年以上経ちますが、正式採用という情報はありませんでした。今回の報道から未だ正式採用に至っていなかったことが分かります。カラシニコフ・コンサーンのアラン・ルシニコフCEOは今年8月にモスクワで開催された軍事技術展示会Army2022で、今年中にロシア軍に納入されるだろうと発表しており、この時から既にウクライナへの投入は決まっていたのでしょう。

ロシア軍は今回のウクライナ侵攻で世界記録を持つ狙撃銃「トワイライトSVLK-14S」も初めて実戦投入しています。

関連記事

Photo Lobaev Armsロシア国営メディアのTASS通信は世界最長の狙撃記録4210mを持つ、トワイライトこと「SVLK‐14S」がウクライナで初めて実戦投入されたと報道しました。法執行機関からの情報によれば、ウクライナ[…]

世界記録を持つ狙撃銃トワイライトSVLK-14Sがウクライナで初の実戦投入
sponser

SVCh

SVChはロシア基準の7.62x54mmR弾と、NATO基準の7.61x51mmNATO弾の2つの仕様で開発されています。この2つの口径に互換性はありませんが、ボルトとバレルを変更することで口径を変換できます。SVD同様にセミオートになり、7.62x54mmR弾であればSVDのマガジンと互換性があります。SVDは600~800mのレンジで効力を発揮してきましたが、現代戦ではこのレンジはマークスマンライフルの役割であり、精度もいまいちと狙撃銃として現代戦の要件を満たしていませんでした。 SVChでは射程は若干伸び、1000mになり、冷間鍛造のバレルにより、精度は向上、正確に標的を射貫きます。ストックは伸縮、折り畳み式でストック展開時の最大全長は1150mm。これはSVDよりも120mmも短くなっています。重量はマガジン無しで4.6kgと狙撃銃としては軽量です。マガジンは基本10発ですが、15、20発装填のものも用意されています。

関連記事

Photo Kalashnikov groupロシアの銃器メーカー”カラシニコフ”社はドラグノフ狙撃銃(SVD)の後継として開発した「Chukavin(チュウカビィナ)」こと”SVCh”が今年2月に始まった国家試験を肯定的に終えた[…]

ロシア軍の次期主力狙撃銃ChukavinことSVCh
sponser

https://ria.ru/20220914/vintovki-1816623200.html

sponser
ロシア軍の次期主力狙撃銃ChukavinことSVCh
フォローして最新情報をチェックしよう!