ロシア海軍バルト艦隊、誤って自国のトロール漁船をミサイル攻撃で沈めてしまう

ロシア海軍バルト艦隊、誤って自国のトロール漁船をミサイル攻撃で沈めてしまう

ロシア海軍バルチック艦隊(バルト艦隊)は訓練中に誤って自国のトロール漁船「Kapitan Lobanov(キャプテン・ロバノフ)」を攻撃、沈没させるという大失態を犯しました。

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ロシアメディアによると、この事故は3月19日火曜日に発生しました。7人が乗ったキャプテン・ロバノフは魚を満載し、火曜日の朝にロシアの飛び地であるカリーニングラードのスヴェルトイを出航し、バルチィスクに向かいます。その途中、突如、爆発と火災に見舞われます。乗組員は救難信号を発信。船はまもなく沈没したと報告されています。これにより乗組員3名が死亡し、負傷した乗組員4名が別の船によって海上から引き上げられました。救出された乗組員は海岸の病院に移送され、ロシア連邦保安庁FSBから聴取を受けます。FSBからは今回の件を口外しないよう口止めされたらしいのですが、ロシアメディアのTvRainは乗組員の1人の親族が漁船がミサイル攻撃を受けたと証言したと報道します。当時、カリーニングラードの海岸線では、バルト海を担当するバルチック艦隊が軍事演習を行っていたとされ、演習中に放ったミサイルがトロール漁船に直撃したと報道されています。それが、標的を間違えたのか、偶然だったのかはわかりません。また、情報筋によると、別のミサイルが近くで運航していた別の漁船の漁網に落ちたとも報告されています。

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当初、口止めを図り、この事故を隠蔽しようとした当局だが、国営メディアのTASS通信も報じています。TASS通信の報道では1名が死亡、4名が負傷し内3人が入院し 1人は重篤な状態、2人は中等度の怪我、1人は通院治療中と死者数が異なります。2名が行方不明という報道もあります

当局はトロール船の沈没がロシア海軍による攻撃と認めたのか、カリーニングラード州のアントン・アリハノフ知事は、事故で死亡した男性の家族を支援するために一時金100万ルーブル(約165万円)、負傷者の各家族に50万ルーブルを支払う決定を下しました。

ロシアの飛び地カリーニングラードが面するバルト海は最近、スウェーデンがNATOに加盟した事でNATO加盟国に囲まれる状況になり、「NATOの湖」と呼ばれるようになり、緊張が高まっている地域でもあります。

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