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ロシア国防省は自国の戦車T-72B3が河川を完全に車体が潜水する形で横断する様子をおさめた動画を公開しました。
T-72戦車は1971年に開発された戦車でT-72B3は三代目の改良型、今でも世界中の軍で使われている戦車です。動画では車体の全高が2.22mの戦車が5メートルの深さの河川に入り、完全に潜水する姿で横断する様子が納められています。戦車の砲塔に煙突のような特別なシュノーケルが装備されているのが分かります。
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戦車には潜水渡渉能力がある
陸の雄である戦車は陸上に特化した兵器であり潜水する様子は驚きですが、この能力はT-72B3に限ったことではありません。多くの戦車には潜水渡渉能力があり、多少の水高であれば潜水して河川を横断することができます。実際、自衛隊の74式戦車や90式戦車が潜水渡渉をしているところは公開されています。下は74式の時の潜水渡渉です。
ただ、いつでも潜水できるわけではなく、潜水渡渉時には進水する場所がないか点検し、あれば、それらの穴を塞ぐ必要があります。排気口も延伸して水が入らないようにし、潜水時でも排ガスを排出させる必要があります。キューポラといわれる戦車長の展望塔も進水しないよう延伸する必要があります。操縦手は車内から外の様子は分からないので車長が方角などを指示します。下が潜水中の操縦手の視界です。
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