ロシア軍、ウクライナ軍のS-300の破壊を発表するも、自軍のだった

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ロシア国防省はウクライナ軍のS-300防空ミサイルシステムを破壊する映像を公開しました。しかし、その後の調査で、そのS‐300はウクライナ軍のものではないことが分かります。

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ロシア国防省はロシア軍の自爆ドローンLancetがウクライナ南部のヘルソン地域でウクライナのS-300防空ミサイルのレーダーシステムを発見し、破壊したと映像付きで発表しました。偵察ドローンによる空撮の映像から、S-300に突っ込むLancet目線の映像、そして、衝突する映像が映し出されています。

しかし、その後の調査で、彼らが破壊したのは自軍、つまりロシア軍のS-300であることが判明します。上の画像は破壊前に撮られたS-300の写真です。車体にはロシア軍のものであることを示す「Z」のマークが。S-300はウクライナ軍、ロシア軍双方が使用する主力長距離防空ミサイルシステムであり、外観からだけでは両軍どちらのS-300かを判別する術はありません。つまり、ロシア軍は誤認して破壊してしまったわけです。

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しかし、衛星画像を確認すると、この破壊されたS-300は2か月以上、同じ場所に留まっていたことが判明します。激戦地であるヘルソンで同じ場所に移動式のS-300が長期間、留まるのは奇妙です。通常は反撃を避けるため、場所を点々とするのが普通で、そのための自走式でもあります。留まることは破壊してくれと言っているような物です。では、なぜ、そこにS-300は留まっていたのでしょうか。

このS-300にはレーダーを稼働させるための電源車や伸縮アンテナなどの重要な装備がいくつか多く欠けており、レーダーの角度も比較的浅く、稼働していなかった可能性があります。つまり、このS-300は故障か何かしらの理由で放棄され、既に使用されていなかったもので、ロシア軍にとっては幸いでした。しかし、ロシア国防省は自軍のS-300を破壊したことを国民向けに発表するという赤っ恥をかいたことになります。

ロシア側は正規軍、ドネツク人民共和国・ルガンスク人民共和国の両親・ロシア派武装組織、PMCのワグネル、チェチェンのカディロフツィと様々な軍が入り乱れ、連携が取れていなく、同士撃ち、いわゆるフレンドリーファイアが頻発していると言われています。今回のケース以外でも似たようなことは多く起きています。

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ロシア軍、ウクライナ軍のS-300の破壊を発表するも、自軍のだった
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