ロシア海軍は3日間自律航行する無人水雷艇を開発しています

ロシア海軍は3日間自立行動する無人水雷艇を開発しています

ロシア海軍は北極海など遠洋海域の警備、敵の潜水艦を迎撃するために無人の水雷艇・魚雷艇を開発しているとロシアの国営メディアTASS通信が報じました。

この無人艇には音響センサーなど水中を探査するためのセンサーと自律行動をするためのAIが搭載。水中の標的を識別し、敵潜水艦を発見すると搭載された魚雷を発射し、撃沈します。船の全長は14メートル、最高速度は35ノット(65km/h)。航続距離は不明ですが無補給で3日間行動可能です。兵装は世界で最も優れた魚雷の一つと評価される2つのユニバーサル深海誘導魚雷533mmUGSTを搭載。この魚雷は300kgの弾頭、距離50Km、水深500mの射程を有し水上艦と潜水艦を破壊します。無人艇はAIによる自律行動・攻撃の他に、オペレーターによる遠隔操作も可能です。主に北極海での運用を想定しいるため、4~5mの荒波でも航行でき、海氷の中を進むための強化されたボディと砕氷設備を備えたモデルも開発されます。

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北極海の覇権争い

この無人艇(USV)の目的は北極海に潜む敵潜水艦を探索し、迎撃することです。米露が隣り合う北極海は冷戦時から米露の潜水艦の主戦場でした。更にここ数十年で温暖化の影響で北極海の海氷が縮小したことで、通常の艦船でも航行ができるようになり、軍事展開しやすくなっています。更に商業的価値としても新たな北海航路、資源開発が注目されており、米露、さらに中国も割り込んで、この地での覇権争いが今後、激化すると推測されます。無人水雷艇の開発は北極海のイニシアチブを握るためが目的とされ、広大な北極海の警備監視を強力化することできます。

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Source
https://lenta.ru/news/2022/01/19/torpedo/

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