オンライン戦争ゲームとして世界的人気の『War Thunder』。このゲームを開発するGaijin Entertainment社がスポンサーとなっているウクライナの軍事Youtuberがウクライナで活動する親ロシア派反政府武装組織のテロリスト集団に関与しており、これが間接的に同社がテロ組織に資金援助していると軍事ポータルサイトmil.in.uaが報じた。
問題となっているのはウクライナの分離主義者が運営する”Крупнокалиберный Переполох”という名のYoutubeチャンネル。登録者22万人を抱える人気チャンネルだ。このチャンネルでは様々な銃器や兵器をテスト、実際に使用する様子を交えながら紹介している。
その動画の中にはBPM-1歩兵戦闘車やオタワ条約、対人地雷禁止条約によって禁止されているPMN-2対人地雷の他にクレイモア、対戦車地雷の紹介もある。これらの兵器は一介のyoutuberが取得することは一般的には不可能だ。その上、動画は新露派が占領するドンバス地方で撮影されている。このことから、登場する武器はウクライナの新ロシア派武装組織が提供したものと目されている。そして、その武器はもともとロシアから提供されたものであり、ロシアはオタワ条約に署名していない。
War Thunderの広告が登場
Youtubeの規約に触れそうな動画ばかりなのだが、その動画の中にはWar Thunderの広告が差し込まれているものがあり、動画の中に登場するコンクリートブロックには”WarThunder”の文字がペイント。これがgaijinがスポンサーといわれる所以だ。(※問題の動画は既に削除されており見ることはできない)
2014年から続いているウクライナと新露派反政府武装組織によるウクライナ東部紛争。ウクライナ政府は武装組織をテロ組織と認定している。つまり、このYoutuberを支援することは間接的にテロ組織を支援、扇動することになり、今回の報道に至っている。
gaijinはキプロスを拠点にする会社だが、元はロシアの会社。ロシアはウクライナ東部紛争で新露派反政府武装組織を支援している。
(ロシアは否定しているが国際的には周知の事実。ロシア正規軍の兵士がSNSでウクライナでの活動を度々投稿している)
Source
https://mil.in.ua/uk/news/vydavets-gry-war-thunder-kupuye-reklamu-v-video-z-bojovykamy-dnr/