ロシア海軍のオレネゴルスキー・ゴルニャク(Olenegorsky Gornyak )揚陸艦がウクライナ海軍の自爆無人艇の攻撃を受け、中破した。同艦は北方艦隊所属の船だが、ウクライナ侵攻前に黒海に配備されていた。
⚡️The Security Service of 🇺🇦Ukraine conducted a special operation in 🇷🇺Novorossiysk Bay: the large landing ship Olenegorsky Gornyk was damaged.
— 🇺🇦Ukrainian Front (@front_ukrainian) August 4, 2023
The video shows how a surface drone, saturated with 450 kg of TNT, attacks a Russian ship with about 100 crew members. The special… pic.twitter.com/YpAbjeex27
ロシア海軍のオレネゴルスキー・ゴルニャク揚陸艦は8月4日金曜、クリミア半島より東に位置するロシア南部の黒海に面するノヴォロシースク港付近でウクライナ保安庁(SBU)と海軍が実施した自爆無人艇による攻撃で損傷したとウクライナ情報筋が明らかにした。攻撃を受ける瞬間の映像も公開されおり、左舷に無人艇の直撃を受けた。
#Ukraine: Overnight, Ukrainian USVs (Kamikaze Sea Drones) attacked the Russian port of Novorossiysk, hitting the "Olenegorsky Gornyk" Project 775 large landing ship of the Russian navy- causing it to list due to internal flooding.
— 🇺🇦 Ukraine Weapons Tracker (@UAWeapons) August 4, 2023
The full extent of the damage is so far unclear. pic.twitter.com/z5pIQ3O7zO
突撃した無人艇には450kgの爆薬が搭載されていたとされ、船体の損傷は酷く、穴が空いて浸水。船は左に傾き、沈みかかっている。かろうじて沈没は免れているようでタグボートに曳航されてる様子が動画で撮られている。損傷程度でいえば中破といったところか、修理できたとしてもしばらく戦線復帰できないだろう。ロシア国防省はこの件について、まだ何も発表していない。
オレネゴルスキー・ゴルニャク揚陸艦
攻撃を受けたオレネゴルスキー・ゴルニャク揚陸艦はロプチャ級揚陸艦の5番艦で1976年にロシア海軍に就役した。艦齢43年だが、5年間の大規模な修理改修を行い2019年に再就役している。満排水量は4080トンで最大450トンの貨物と25台の装甲兵員輸送車を運ぶことができる。ロシアが2022年2月24日にウクライナに侵攻していた際、黒海に配備されていた北方艦隊の揚陸艦3隻のうちの1隻で本来の任務地は北方艦隊の担当エリアであるバレンツ海や北極海になる。同艦は黒海で主に本土からクリミアへの物資の輸送に従事していた。
攻撃したのはウクライナ海軍の無人艦隊か
攻撃に使用された無人艇は不明だが、ウクライナ海軍は最近、世界初の無人艇による無人艦隊を創設している。同艦隊の無人艇は重量1000kgと小型で最高速度は80km/h、遠隔操作は400km、最大航行距離800Km、最大60時間航行でき、船には自動操縦機能、ナイトビジョンを含む3つのビデオ サブシステム、バックアップ通信モジュール、遠隔操作、誘導のためのアンテナを搭載している。ウクライナ海軍の無人艇は昨年10月にクリミア半島セヴァストポリに停泊するロシア黒海艦隊の新しい旗艦であるフリゲート艦のアドミラル・マカロフ。そして、掃海艇のイヴァン・ゴルベッツを含む3隻の船の攻撃に成功している。今回、揚陸艦が攻撃を受けたノヴォロシースクはセヴァストポリから直線で東に170kmの位置にあり、クリミアからは大分離れている。ロシア海軍もまさか、ここまで無人艇は来ないだろうと油断していたのかもしれない。
United24海軍力に乏しいウクライナ軍は小型の無人ボートからなる世界初の無人艇艦隊の創設を計画しており、無人艇(USV)の手配の為に資金調達キャンペーンを開始しました。[adcode][sitecard sub[…]