ロシア連邦軍の中央軍管区の特殊部隊は、演習中に自軍の拠点を守るための新しい戦術「タイガー・カルーセル」を披露しました。
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この戦術は”タイガー”と呼ばれる4台の”GAZ-2330 ティーグル”装甲車に分乗した特殊部隊が4台連なりながら走行し、拠点を周回します。その間、襲撃してくる敵に対し、バリケードの2つの隙間から銃座のKord重機関銃にて継続的かつ途切れることがない射撃を行います。
拠点を襲撃した敵は微妙に異なる地点から交互に攻撃を受けていること、継続して攻撃を受けているのにリロードタイムが無く、射撃が途切れることがないことに困惑します。これを継続するために4台のタイガーは陣地の周回を続けます。各隙間からの射撃時間は5秒、5秒経つと隣の隙間に移動し、同じように射撃、その後、後方を周回して、同じ作業を繰り返します。後方を周回する間にリロードを行うため、射撃時の弾切れは起こりません。とはいえ、その時間は非常に短く、簡単なことではありません。射撃地点にとどまる時間も短いため、瞬時に敵を見定め、照準を合わせて攻撃することは非常に難儀です。なので、スキルの高い特殊部隊向けの戦術なのでしょう。
しかし、この戦術は予め、「タイガー・カルーセル」に対応できるよう陣地を設計しないと無理と思われ、後方で同じ動作を繰り返していることが分かっていれば何かしら対処できそうで、実戦でどれだけ実用的なのかは疑問です。
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Source
https://function.mil.ru/news_page/country/more.htm?id=12389798@egNews