ロシア最新鋭戦闘機のSu-57が2機のSu-35の護衛を受けてウクライナをミサイル攻撃

ロシア最新鋭戦闘機のSu-57が2機のSu-35の護衛を受けてウクライナをミサイル攻撃
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ロシア航空宇宙軍は最新鋭の第5世代ステルス戦闘機Su-57は2月18日、2機のSu-35戦闘機の護衛を伴いながら、ウクライナの標的に対しミサイル攻撃を行った。

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ロシア航空宇宙軍の最新鋭第5世代ステルス戦闘機であるSu-57は2月18日、2機のSu-35戦闘機の護衛を伴ってウクライナ東部のルハンシクの領空に進入、ウクライナの標的に向けてKh-69ステルス巡航ミサイルを発射した。しかし、ミサイルは技術的な故障により、目標を外し、野原に墜落した。攻撃は失敗したわけだが、気になるのは戦闘機を戦闘機が護衛している点だ。

Su-57はロシア最初の第5世代ステルス戦闘機であり、2020年に運用が始まった最新鋭機。文字通り、ロシア軍最強の戦闘機であり、ステルス機とあるようにレーダーに検知されにくい設計になっている。そんなSu-57が二機の戦闘機の護衛を伴いながら実戦に参加するのは疑問だ。通常、戦闘機が護衛するのは爆撃機など対空戦闘能力が脆弱な機体だ。Su-57はスペック上、世界最高クラスのアビオニクスを搭載し、いち早く敵を検知、スタンドオフ攻撃可能な対空ミサイルを装備。ウクライナ空軍が保有する旧式のMig-29、Su-27に対し圧倒的なスペックを持っており、護衛は必要ない。また、今回、護衛したSu-35は第4++世代戦闘機に分類される新鋭機で、運動性能に関しては米空軍のF-22戦闘機に匹敵するとされ、ドッグファイトにおいては最強クラスの能力を持っているとされる。しかし、Su-35にはステルス能力はないので、Su-57のステルス能力もこの場合、意味がなかったことになる。

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では、なぜ、Su-57が二機のSu-35の護衛を伴っていたのか、まず、Su-57は今回、巡航ミサイルのKh-69を搭載していた。そのため、対空ミサイルを搭載していなかったとされ、対空能力が欠如していた。そして、もう一つはロシア空軍はここ数日間、ウクライナ軍によって相次いで航空機が撃墜されている点だ。ウクライナ側の発表によれば、その数は最近10日間で10機を超えている。そのような状況下で最新鋭機であるSu-57が撃墜となれば、ロシア空軍の信用は失墜、国内世論への影響も大きい。Su‐35の護衛はSu-57の撃墜を何としても防ぐというロシア空軍の決意の表れだろう。Su-57は2022年10月にロシア国防省がウクライナへの正式投入を認めていたが、それは主にウクライナ軍の防空範囲外からのスタンドオフミサイル攻撃が主だった。しかし、今はウクライナ軍の防空網はかなり強化されている。

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Kh-69ステルス巡航ミサイルを初めて使用

ロシア航空宇宙軍は2月に入って新兵器を投入した。それがKh-69ステルス巡航ミサイルだ。Kh-69はSu-57のプラットフォーム用にKh-59MK2巡航ミサイルを改修した最新のステルス巡航ミサイルで2022年に初めて公開された。現在はMiG-29K、MiG-35、Su-35などの他の戦闘機にも搭載可能だ。巨大な310kgの弾頭を搭載し、最大速度1000km/hの亜音速で飛行、最大射程は300kmとスタンドオフ攻撃を可能にする。ミサイルはSu-57のウェポンベイにも収まりSu-57のステルス能力も損なうことなく、搭載することができ、かつ、ミサイル自体もレーダー断面積0.007 ~ 0.01平方mと少ないステルス設計で検知することが難しいとされる。このミサイルは今年2月7日と8日にウクライナでの使用が初めて確認された。今回の攻撃が標的から外れたようにまだ、試験段階にあるとされている。

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