米国防省ステルス戦略爆撃機B-21レイダーの量産を承認、既に生産中

米国防省ステルス戦略爆撃機B-21レイダーの量産を承認、既に生産中
©Northrop Grumman

アメリカ国防省は昨年末に初飛行したばかりの最新鋭ステルス戦略爆撃機B-21レイダーの量産を承認していたことが分かった。

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アメリカの複数メディアの報道によると、昨年実際された米空軍の最新ステルス戦略爆撃機B-21レイダーの地上および飛行試験の結果に基づいて、低レート初期生産を米国防省が承認、開発元であるノースロップ・グラマン社と契約を締結したことを国防総省当局者が認めた。米国国防次官ウィリアム・ラプランテ調達担当は月曜の声明で「この秋、地上および飛行試験の結果とチームの成熟した製造計画に基づいて、私は低レートでB-21の生産を開始することにゴーサインを出しました」と述べた。報道によれば、既に初期生産は始まっている。

B-21は2022年12月2日に正式にロールアウト、昨年11月10日に初飛行試験を行い。無事に成功させた。この時点で、年内には初期生産契約が締結されると見込まれていたが、結局、年明けまで持ち越しになっていた。B-21は今年の1月17日に2回目の飛行試験を行っている。

B-21は今のところ100機の生産を予定しているが、初期生産分で何機が製造されるのかは明らかにされていない。ノースロップ・グラマン社は世界的な原材料の高騰とインフレで初期生産分では利益は得られないだろうと述べており、むしろ最大で12億ドルの損失になると警告している。B-21が利益を生むのは本格量産が始まってからになるだろう。

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B-21レイダーとは

ステルス戦略爆撃機「B-21 Raider(レイダー)」は2022年12月2日にロールアウトしたばかりの最新鋭機で米空軍にとっては30年ぶりの爆撃機で世界唯一の第6世代爆撃機になる。B-2スピリット爆撃機の系譜を継ぐ、ブーメランのような形状のフライングウィングレイアウトを採用したステルス機でB-2よりも小型され、ステルス能力が向上している。コスト高で予定数の生産に届かなかったB-2に対し、B-21のコストはその3分の1に抑えられという話だった、世界的なインフレでコストは当初より上がっている。2020年代中には完全運用能力を得て、2030年代には就役を予定している。サウスダコタ州のエルズワース空軍基地が、B-21正式訓練部隊の最初の主要運用基地に指定されている。

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