ウクライナの新興銃メーカーで対物ライフルの専門メーカー”Snipex”は対物ライフルで培った技術を基に開発した12.7x108mm口径の重機関銃「Laska K-2」を同国キエフで最近開催されたArms and Security 2021で発表しました。
概要
外観はブローニングM2機関銃に似ていますが口径は異なり、NATO基準の12.7x99mmではなく、ロシア基準の12.7x108mmになります。M2同様にメインの使い方は装甲車など車両、航空機、ヘリに搭載する固定式。また拠点防御など歩兵複数人で運用する移動式と運用できるよう設計されており、12.7mmの大口径で地上及び空中の軽装甲のターゲットに致命的な損傷を与えます。
一世紀前に開発されたM2と比較して、現代の技術がいくつか反映されており弾薬ベルトのリンクベルトは一般的な金具と違い、プラスチック製のリンクベルトを使用。これにより弾薬の軽量化を図っています。給弾時は一般的な機関銃同様フィードカバーを開けてセットしますが、ベルト給弾は左右どちらからでも可能で、設置に柔軟性をもたせています。弾薬ボックスの容量は80ラウンド、12.7×108mmであれば、どの弾薬も使用可能です。バレルは回転ロック式、キャリングハンドルが付いているので、連射後の高温のバレルでも素手で交換が可能で素早く交換できます。レシーバー上部にはピカティニーレールがあり、様々な照準器の設置が可能です。ショートリコイル式、回転ボルトを採用。排莢は下部から前方に排出されます。射撃はフルオートのみです。
ウクライナ軍は現在、Laska K-2の採用に向けてテストを行っています。
スペック
口径 | 12.7mm |
重量 | 29kg |
全長 | 1840mm |
銃身長(バレル) | 1111mm |
弾丸 | 12.7x108mm弾 |
発射速度 | 500~600/分 |
銃口初速 | 890~910m/s |
有効射程 | 1500~2000m |
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Source
https://milirepo.sabatech.jp/ukrainian-army-chooses-snipex-as-new-anti-materiel-rifle/