韓国軍は新しい7.62mm機関銃”K16”を配備します

韓国軍は新しい7.62mm機関銃”K16”を配備します
Photo Republic of Korea Armed Forces

韓国の銃器メーカーであるSNTモーティブ社は15日、自社で開発した7.62mm機関銃「K16」を初出荷しました。K16は大韓民国軍が現在運用しているK3及びM60機関銃から置き換えられます。

K16は1950年代から運用されてる7.62mmのM60機関銃、1990年に採用された5.56mmのK3機関銃に代わる銃として2010年からSNTモーティブ社によって開発が始まりました。当初は「K12」という名前でしたが採用、量産化が決定したことで「K16」に変わったようです。2018年に韓国国防省の評価で不適合判定を受けるも、2019年12月から2020年8月にかけて行われた季節別機能試験、発射速度、分散・精度など作戦運用性能と軍運用適合性、実用性試験など’戦闘力適合判定’を受けて最終選定されました。今回、機関銃としては30年ぶりの更新となります。

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威力はK3の倍、信頼性はM60の4倍

防衛事業庁(DAPA)によれば、この新しい7.62mm機関銃は、5.56mmのK3軽機関銃よりも射程が約30%長く、1 km以上先の標的に命中させることができると述べており、K16はK3のほぼ2倍の破壊力を誇っています。韓国軍は5.56mmでは現代戦においては威力が乏しいと考えており、より高威力な7.62mmを求めた背景があります。K16は口径が同じでも、古いM60機関銃より信頼性は4倍以上も向上しています。陸海空軍および海兵隊の歩兵、車両、ヘリ、艦船とあらゆる部隊で採用を予定しており、2024年までに全ての部隊に配備される予定です。更に既に海外からの問い合わせも多く来ているようで輸出も検討しています。

スペック

K16
Photo S&T Motiv

K16は歩兵用の基本型K16、機械化ユニットの接近戦をサポートするための同軸型K16E、車両やヘリへの搭載用のK16Dの3つのモデルが開発されています。

K16はガスピストンと回転ボルトを使用したベルト給弾式の機関銃で差し込み式のマガジンを使用することはできません。​レシーバはアルミニウム合金のフィードカバー付きのスチールプレス製です。​​7.62×51mmNATO弾で仕様で基本形の重量は10.4 kg、長さ1,234 mm、バレル長560mm 発射速度650-950発/分、有効射程は800 mです。バレルの交換は容易になっています。

​折りたたみ式バイポッド、クイックチェンジバレル、ガスレギュレータ、およびフラッシュサプレッサ、折畳み式のフロントサイトが搭載されています。​​アッパーレシーバーとハンドガードの両側にはMIL-STD 1913ピカティニーレールに取り付けられており、光学照準器が搭載可能で、コンパクトなサーモグラフィカメラと照準レチクルを組み合わせた熱画像スコープが搭載されます。

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Source

http://www.sntmotiv.com/kor/prcenter/news.html?bbsData=bm89MTkyMQ==||&mode=view
https://biz.chosun.com/industry/company/2021/12/15/HAWZJHRDRNDC3P7Q5LVP45YW6Q/

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