38度線の非武装地帯を監視する韓国の無人兵器SGR-A1

38度線の非武装地帯を監視する韓国の無人兵器SGR-A1

韓国と北朝鮮の軍事境界線であり、非武装地帯(DMZ)の38度線。ここは世界でも最も厳重に警備されているエリアですが、過去数百回、北朝鮮による侵入が試みられています。韓国側はDMZの監視を強化するための無人ロボット兵器SGR-A1を配備しています。

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セントリーガン

SGR-A1はサムスンによって開発された歩哨ロボットです。このロボットは韓国と北朝鮮の国境の非武装地帯(DMZ)に設置し、人間の兵士に代わってDMZを監視し、人命の損失を最小限に抑えるために開発されました。 SGR-A1には光学機器やセンサーが搭載されており、自動的に目標を捕捉・追尾して攻撃を行う「Sentry gun(セントリーガン)」に分類される兵器であり、SGRは”Sentry Guard Robot(セントリーガードロボット)”の略です。

2006年に発表され、2010年に評価試験を終え、2014年、もしくは2015から配備されているとされていますが、配備開始時期、実際に配備したという公式発表はありません。配備されているとすれば、イスラエルの”Sentry Tech(セントリーテック)”に並び、世界で唯一実戦配備されているセントリーガンとされています。

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機能

SGR-A1 には5.56×45mm NATO弾を使用するK3機関銃が搭載されており、この他、40mmグレネードランチャーも搭載可能です。光学機器・センサーにはIRカメラ、可視光カメラ、熱感知センサーが搭載され、侵入者を検知。多標的追撃機能は複数の標的を同時追尾します。索敵検知範囲は昼間最大4km、夜間最大2kmになり、有効射程距離は最大3.2kmになります。 DMZは韓国・北朝鮮双方の領土に幅約2km、計4kmが設けられており、昼間であれば北朝鮮側まで監視ができます。

機能として自動で射撃を行うことは可能ですが、敵と味方の判別を行うことはできず、侵入してくるのは全て敵とみなします。軍人以外にも民間人の脱北者も可能性はあるため、論理的な問題から自動で行うのは検知・捕捉・追尾までで、射撃判断は人間の手によってオペレーターが行います。2020年5月3日に北朝鮮側から撃ち込まれる事件があり、韓国側は遠隔操作のK-6(12.7mm機関銃)で初期応戦しようとしたが作動しないという問題が生じました。これがSGR-A1に搭載された兵器だったかどうかは不明です。

固定砲台としての運用が基本ですが、無人車両に搭載して移動させることも可能です。24時間365日フル稼働する SGR-A1 は人間よりも確実で効率的ですが、1台あたり、2億ウォン(約2000万円)になり、250キロに及ぶDMZに等間隔に設置するのは予算的に不可能です。

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Source
https://www.ubergizmo.com/2014/09/samsung-sgr-a1-robot-sentry-is-one-cold-machine/
https://namu.wiki/w/SGR-A1

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