連邦刑務所での暴動を鎮圧する特殊部隊SORT

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連邦刑務所での暴動を鎮圧する特殊部隊SORT
Photo by colorado Sheriff

特殊作戦対応チーム(Special Operations Response Teams:SORT)は米国司法省・連邦刑務所局の管理下にある特殊部隊です。刑務所局とあるように彼らは刑務所に勤める連邦保安官による部隊です。

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歴史

SORTは1987年のアトランタ刑務所とオークデール刑務所での暴動をきっかけに設立されます。二つの刑務所に収監された多数のキューバ人不法移民が本国への強制送還に反発し、刑務所内で暴動を起こし、看守など100人以上を人質にとり、施設に放火、刑務所を完全に掌握、結局制圧までに11日間も擁してしまいます。連邦刑務所局はこの事件の対応を調査し、刑務所での緊急事態へ対処するための専門のチームを創設することを決定。1990年5月に緊急事態準備局を設置し、特別作戦対応チーム(SORT)が発足します。

組織

SORT は15人のメンバーからなり、その中にはセキュリティシステム、銃器の専門家、戦術将校、緊急医療専門家、ロープ降下マスター、建築・設計図の専門化などが含まれています。部隊によっては警察犬のK9とハンドラーがいます。SORTは6つの地域に分けられ、全米に44のチーム、700人以上のスタッフがいます。連邦刑務所局にはこの他に妨害制御チームと人質交渉チームがあり、暴動の際はSORTを支援します。
すべてのメンバーは、普段は保安官として通常の職務を遂行しており、緊急時にSORT隊員として対応します。

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任務

SORTは刑務所での暴動の鎮圧の他に、重要受刑者の移送、刑務所内で受刑者の対応、刑務所内の捜索。また、ロサンゼルス暴動や今年起きた黒人差別のデモの対応など刑務所以外の暴動鎮圧にもあたります。

装備

暴動鎮圧が主目的であり、装備の基本は非殺傷武器です。ライオットシールドにゴム弾、フラッシュグレネード、催涙ガス弾、それらを発射するためのBenelli M1 Super 90ショットガンに40mmグレネードランチャーを装備しています。殺傷武器としてはSIG Sauer P228またはGlock 19、Colt 9mm、MP5、McMillan M86 SR スナイパーライフルを装備しています。

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