市街地戦用のミニ自爆ドローン「ファイアーフライ」

Rafael

自爆ドローンというと機首に弾頭を搭載して高速で標的に突っ込むのが主流ですが、イスラエルのラファエル社が開発したスパイク・ミサイルファミリーの一つである「Firefly(ファイアーフライ)」は市街地戦を想定した二重反転式ローターを採用する少し変わった自爆ドローンになります。

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スペック

”Firefly”は日本語で「」を意味しますが、実際のホタルのように風流で綺麗なものではなく、”ミニチュア電子光学戦術徘徊ドローン”と呼ばれる市街戦で降車した歩兵、海兵隊、特殊部隊の要員が使用することを目的に開発された自爆ドローンです。

固定翼機タイプの自爆ドローンが多い中、ファイアーフライは民間ドローンのようなローターを備えた垂直離着陸型のドローンで、ヘリコプターにも用いられる二重反転式ローターを採用することで高い推進力、最大風速10m/s下でも安定したホバリングを実現しています。

縦に長いチューブ型の構造は現在のドローンにはあまりに見受けられないデザインで、サイズは80x80mm、高さ400mm、重量は3kgと自爆ドローンとしてはコンパクトで軽量、ミッションキットを含めた総重量は15kgでバックパックに入れて歩兵が携行できるサイズ・重量になります。他の自爆ドローン100km/hを優に超えるなか飛行速度は60km/hと非常に低速です。飛行時間は15分ですが、2つ目のバッテリーを追加することで倍にすることもできます。操縦範囲は最大1000m、市街地の場合は障害物が多いため、操作範囲は500mに軽減されます。

赤外線(IR)、CMOS昼光イメージング、および近接センサーを備えたデュアル電子光学(EO)シーカーが搭載されており、昼夜関係なく、上空から偵察を行います。映像はオペレーター以外にも軍規格のデータリンクを使用して他の部隊にも送信されます。

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市街戦用の自爆ドローン

ファイアーフライは上空からの状況認識といった戦術偵察といった用途の他に自爆ドローンとして、標的に損害を与えます。機体には350gの破片弾を搭載でき、これは手榴弾と同程度の重さ、手榴弾同様に人を対象にした兵器です。低速、上下移動の機動性を活かし、最高速度70km/hで建物の窓から潜入して起爆、中にいる戦闘員に打撃を与えます。シーカーには標的を検出、追跡するシステムも備わっており、オペレーターを補助します。

ファイーフライは米陸軍で導入が検討されています。

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Source

https://www.rafael.co.il/wp-content/uploads/2019/03/FIREFLY.pdf

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市街地戦用のミニ自爆ドローン「ファイアーフライ」
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