ウクライナに提供される西側戦車支援のまとめ

NATO

ドイツがレオパルト2戦車の提供を承認したことで、一気に進んだウクライナへの西側製戦車の軍事支援。ここでは、供与が決定した戦車をまとめ、追加あれば、随時更新していきます。

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イギリス-チャレンジャー2×14両

イギリス陸軍は主力戦車をチャレンジャー3へ改修します
British Army

主力戦車の提供を最初に表明したのイギリスであり、イギリスが現在の西側諸国による戦車提供のきっかけを作ったと言ってもいいだろう。227両ある戦車の内、148両がチャレンジャー3にアップグレードされる予定で、79両が削減予定だった。ポーランドに14両が配備されており、提供数からそれが割り当てられると推測される。装甲の強度は実戦でも証明されているが、難点は主砲が120mmライフル砲でNATO規格の120mm滑腔砲ではないため、他の西側戦車と弾薬が共有できない点だ。

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アメリカ-M1A2エイブラムス×31両

US Army

実戦ベースでは世界最強といわれる戦車。当初、古いM1A1を提供すると思われたが、新しいM1A2を提供する。しかし、これから生産(アップグレード)するため、提供には数か月かかる見込み。他の戦車がディーゼルエンジンを使用する中、エイブラムスは燃費の悪いガスタービンになるため、補給や整備の懸念が伝えられている。

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レオパルト2×135両

KMW

ドイツ-レオパルト2A6×14両

レオパルト2戦車の開発生産元であるドイツがウクライナへのレオパルト2戦車の提供を決めたことで同戦車を採用する他国でも提供が可能になった。そんなドイツは少し前のバージョンであるレオパルト2A5を提供すると思ったが、現在のドイツ陸軍の主力である14両のレオパルト2A6の提供を決めた。

オランダ-レオパルト2A6×18両

2011年に戦車部隊を廃止し、自国では戦車を保有していないが、リースでドイツから18両のレオパルト2A6を取得しており、この全ての提供を表明している。ただ、リースのため、所有権はドイツにあるので、これを全て購入する形でウクライナに提供する。

ポルトガル-レオパルト2A6×4両

37両のレオパルト2A6を所有しており、内4両の提供を表明している。

デンマーク-レオパルト2A5/7×6両

デンマークは約50両あったレオパルト2A5の内44両を最新バージョンのレオパルト2A7にアップグレードしている。そのため、A7の提供もささやかれているが、最新のバージョンになるため、ドイツが承認するかは不透明なところ。

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スペイン-レオパルト2A4×20~53両

スペイン陸軍が保有する108両のレオパルト2Aの内、約10年間倉庫に眠っている54両の予備役を提供する。しかし、以前に40両を提供する話が以前あったが、状態が悪いため、見送られた経緯がある。改修後の提供になるため、時間は要するかもしれない。

ポーランド-レオパルト2A4×14両

既に300両近いT-72戦車をウクライナに提供しており、ウクライナへの最大の戦車供給国であるポーランド。250両のエイブラムス、1000両のK2ブラックパンサーの購入を近年決めており、250両あるレオパルト2A4も今後、主力の座は退くことになり、14両の提供を決めた。これは今後、増える可能性が高い。また、これとは別に60両のT-72をベースに開発されたPT-91 Twardy戦車の供与も表明している。

ノルウェー-レオパルト2A4×8両

ノルウェーは現在、レオパルト2A4に代わる次期戦車200両を選定中で、レオパルト2A7とK2とで争っており、2025年には就役する予定だ。約50両あるとされるA4から4両が提供される。

フィンランド-レオパルト2A4/6×14両

フィンランドはレオパルト2A4とA6をそれぞれ100両以上を所有、内訳は不明だが、合わせて14両の提供を表明している。

カナダ-レオパルト2A4×4両

訓練用として運用していた40両のA4から4両を提供する。

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ウクライナに提供される西側戦車支援のまとめ
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