バイラクタルTB2といった無人機を開発するトルコの軍需企業Baykar社は27日、世界初のAIを搭載した巡航ミサイル「Bayraktar KEMANKEŞ(バイラクタル・ケマンケシュ)」を発表しました。
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— BAYKAR (@BaykarTech) April 27, 2023
27日からイスタンブールで始まった航空防衛展示会「TEKNOFEST2023」でBaykar社は人工知能(AI)機能を備えた世界初の精密誘導ミサイル「KEMANKEŞ(ケマンケシュ)」を発表しました。「KEMANKEŞ」はトルコ語で”射手”を意味し、同社はこれを”小型のインテリジェント巡航ミサイル”と分類しています。同ミサイルは同社が開発している無人機の搭載を目的に開発されたもので、バイラクタルTB2、バイラクタルTB3、Akıncı(アキンジィ)に搭載される予定です。
スペック
ケマンケシュは人工知能に支援された自動操縦システムで自律的に飛行します。光学機器やセンサーもAIによって支援され、人工知能支援光学誘導システムは、困難な状況下でもピンポイントで標的を自律的に識別して交戦する能力を提供します。昼夜を問わず動作可能であり、妨害防止能力により、いかなる電子妨害の試みに対しても耐久性があります。
全長1.73m、重量30kg。巡航速度は360km/h、最高速度は720km/hで最大1時間飛行し、有効射程は200km、飛行高度は18,000フィート(5500m)、50kmの範囲で通信が可能です。二軸スタビライザー、2.8kmのレーザー距離計、36倍ズームのEOカメラはリアルタイムで司令部に動画を送ります。6kgのペイロード能力があり、拡張性も備えています。
現状はまだ開発段階であり、実用化の時期の発表はまだありません。Baykar社のバイラクタルTB2は現在、世界30カ国以上に採用されており、連携する兵器の開発も進んでいます。
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BAYKAR Technology | BAYRAKTAR KEMANKEŞ Mini Intelligent Cruise Missile